2007年10月19日(金)
全国の国立大医学部長、医師確保策を探る 甲府で会議、「地域枠」など入試のあり方協議
全国国立大学医学部長会議が十八日、甲府・常磐ホテルで開かれた。医学部がある四十二国立大学の医学部長ら約百人が出席し、入試での「地域枠」設定を含む緊急医師確保対策について意見を交わした。
「地域枠」は、地元高校卒業者を対象にした募集枠を設ける制度で、山梨大医学部医学科でも今回の推薦入試から三十人以内の枠で設ける。この日の会議では、推薦入試や学士編入学制度といった入試のあり方のほか、メディカルスクール(医療大学院)構想などについて意見を交わした。
文科省高等教育局の三浦公嗣医学教育課長は、入試に地域枠を設けるなどの緊急医師確保対策や、基礎医学研究者の育成・支援について講演。同会議内の各小委員会からは大学医学部の教育病院のあり方や教育制度・カリキュラムなどについて、これまで協議してきた内容の報告があった。
学部長会議は、医学部が抱える教育・研究にかかわる問題や重要事項に対して適切な策を打ち出し、医学教育・研究の進展を図るのが狙い。年二回開き、今回が八十四回目。本年度は山梨大が当番大学として主催した。
|
|
|