10代の妊娠率が西ヨーロッパで最も高い国は英国であり、このような10代の無計画な妊娠や出産は合併症などを引き起こす確率も高く、母子共に健康への悪影響が大きいとの警告されていることが伝えられた。
非営利団体「Population Action International」が17日、ロンドンで行った集会で明らかにした、女性の生殖機能に関する健康リスクの調査報告では、世界130ヵ国を対象に、HIV罹患率や10代の出産率、妊娠女性の死亡率、新生児の生存率から女性の生殖機能への健康リスクを示す指数を導き出し、それらを比較。
その結果、英国は妊娠や出産に際して、安全面では上位にランクインしているものの、クロアチアやキューバ、チェコなどの国々には後れをとっており、その安全性は世界で19番目にとどまったとされる。
女性の妊娠や出産に関して体制が整い、世界で最も安全な国と認められたのはオランダで、上位にはさらにスイス、シンガポール、ドイツ、ベルギーなどの国が入り、こういった国々の特徴として女性が高収入を得ていること、妊娠と出産による母親や新生児の死亡率が「著しく」低く、避妊への認識が高いことが指摘された。
また、女性が生涯において妊娠中に死亡する確率は、発展途上国では先進国の250倍という衝撃的な数字も明らかにされ、生殖機能の健康リスクが一般的に高い地域にはアフリカや南アジア、健康リスクが最も高い国にはニジェールやチャド、マリ、イエメン、エチオピアなどが挙げられたという。
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