2007年 10月 18日
岡山市で発砲事件、男性1人死亡
18日早朝、岡山市のマンションの駐車場で男性が銃で撃たれ死亡する事件がありました。警察は殺人事件として捜査本部を設置し、犯人の行方を追っています。事件があったのは岡山市赤坂本町のマンションの駐車場です。18日、午前4時前数発の発砲音を聞いたマンションの住民が外に出た所、男性が駐車場でうつぶせに倒れているのを見つけました。倒れていたのはこのマンションに住む岩野洋一さん(41)で病院に運ばれましたがまもなく死亡しました。警察によりますと岩野さんの胸から腹にかけて銃で3発、撃たれた跡が見つかったということです。また、外出先から車で帰ってきた所を襲われたと見られています。犯人は現在、逃走中で凶器も見つかっていません。事件の現場から約1キロ離れた所には小学校があり、18日朝は、登校する子どもたちに付き添う親の姿が見られました。警察では殺人事件として捜査本部を設置し、約100人体制で捜査しています。岩野さんは岡山市内で風俗店を実質的に経営するなど暴力団と関わりがあったということで何らかのトラブルに巻き込まれた可能性もあると見て調べを進めています。

岡山ゆかりの五輪選手、木原光知子さん死去
訃報です。水泳の東京オリンピック代表でタレントとしても活躍していた木原光知子さんがくも膜下出血のため亡くなりました。59歳でした。木原光知子さんは岡山市の山陽女子高校在学中の1964年に当時最年少の16歳で東京オリンピックに出場し400メートルメドレーリレーで4位に入賞しました。その後も100メートル自由形で日本記録をマークするなど活躍し引退後はスイミングアドバイザーやタレントとして活躍していました。母校の山陽女子高校は18日が創立記念日で木原さんをゲストに招き講演を予定していましたが直前で体調を崩しキャンセルしたということです。関係者によりますと木原さんは講演中に気分が悪くなり倒れ昏睡状態が続いていたということです。

岡山県内で火事相次ぐ、不審火の疑い
17日夜から18日朝にかけて、岡山県内で2件の火事が相次ぎました。火事の現場はいずれも普段、火の気のない場所で、警察では不審火の疑いがあるとみて調べを進めています。17日、午後10時過ぎ、倉敷市玉島柏島の玉島西中学校で、火の手が上がっているのを近所の人が見つけ消防に通報しました。消防が出て消火活動にあたった結果、火は約20分後に消し止められました。ケガをした人はいませんでした。警察によりますと学校の渡り廊下で衣類のようなものが燃えていたほか、その場所から約50メートル離れた女子トイレの天井に設置していた照明のセンサーの一部が焼けていました。いずれの現場も、周辺に火の気がないことから、警察では不審火の疑いで調べを進めています。一方、18日、午前5時40分頃、岡山市天神町の児童養護施設、聖園子供の家のロッカーから煙が出ているのを女性職員が発見し110番通報しました。女性職員が消火器を使って消火活動を行うとともに消防車14台が出動し、消火活動に当たった結果火は約10分後に消し止められました。この火事でスチール製のロッカー1個を焼きました。出火当時、施設には子どもと職員合わせて60人がいましたが、全員、避難して無事でした。ロッカーの中には食器などが入っていて、鍵はかかっていませんでした。ロッカーは普段火の気が無いことから、警察では不審火の疑いがあるとみて調べを進めています。

倉敷市沖の瀬戸内海で操業中の漁師が死亡
17日深夜、倉敷市沖の瀬戸内海で漁船の船長が網を巻き上げるローラーに巻き込まれ死亡する事故がありました。事故があったのは倉敷市下津井沖に浮かぶ松島の西約200bの瀬戸内海です。17日、午後10時半ごろ現場近くで漁をしていた倉敷市の漁師から「男性が網を巻き上げる機械に巻き込まれている」と海上保安庁に通報がありました。巡視艇が駆けつけ、男性を病院に搬送しましたが間もなく死亡が確認されました。亡くなったのは倉敷市児島元浜町の尾崎稔さん(74)で死因は胸を圧迫された事による窒息死でした。水島海上保安部で詳しい事故の原因を調べています。

小豆島でオリーブの収穫ピーク
国内有数のオリーブの産地、香川県の小豆島では収穫作業がピークを迎えています。小豆島町にある小豆島オリーブ公園では2.6ヘクタールの畑に約2000本のオリーブの木が植えられています。この時期は大粒で実が柔らかい品種、「マンザニロ」の収穫が始まっていて、職員が脚立にのぼり黄緑色の実を一粒一粒、丁寧に摘んでいきます。小豆島オリーブ公園によりますと今年は雨が少なく、大きな台風の被害もなかったため例年よりも品質のよいオリーブが多く収穫できそうだということです。収穫された実は渋抜きされた後、塩漬けにして島のみやげ物店などで販売されます。

東京で岡山県債の説明会
銀行や証券会社を通じで全国の投資家に販売する債権、「市場公募地方債」の発行を前に岡山県は投資家向けの説明会を18日、東京で開きました。説明会では石井正弘岡山県知事が民間の格付け機関から21段階のうち3番目に高い「AA」の格付けを取得したことなどを紹介し、財政の改善状況や信用力の高さをアピールしました。これに対し、参加者からは社会保障関連の経費の将来的な見通しや、産業政策などについて質問が出ました。「市場公募地方債」の発行日は来月30日、発行額は100億円で、岡山県は今後も積極的な情報提供を行って投資家の理解を深め円滑な地方債発行に努めたいとしています。

観音寺市競輪が業務改善計画
競輪事業の不振が続く観音寺市は赤字となっているレースの開催日数を半分近くにまで減らすなどして、巨額の債務を解消する業務改善計画をまとめました。この計画は約17億円の債務を抱える観音寺競輪の業務改善策として観音寺市がまとめたものです。それによりますと年間約6億円の赤字となっている地元開催のレースを今年度から5年間、70回から37回に減らします。その一方で、国に納める交付金の納期を一部遅らせるほか、人気の高い記念レースの開催を増やすなどして、現在、抱えている債務約17億円を5年間で解消するとしています。これによって2012年度から単年度の黒字化を図る方針です。

アユの卵を高梁川に放流
減少傾向が続いているアユの漁獲量を回復させようと倉敷市の高梁川でふ化する直前のアユの卵が放流されました。18日は高梁川漁協の関係者など約20人が集まりました。放流されたのはしゅろという植物の繊維に取り付けられた3500万個の卵です。予定では今夜にふ化すると見られていましたが、水温が24度とやや高めだったため、川に沈められてすぐにふ化する卵もありました。残暑が続いた今年はアユのえさになるコケが十分に生えずやせたアユが多かったことから、稚魚たちの成長に関係者の期待も高まります。アユは順調に生育すると来年春には川へ上ってくるということです。