歳の市とは、正月用品や祝儀物を売る市のことです。古くから大晦日には「捨て市」と称して、いろいろなものが捨て値で売られるので、庶民はこの日を待って正月用品を買ったりしていました。現代の歳の市はほとんどが食料品で、歳末風景が変化しているようです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

和菓子の万寿やの歳の市商品は、「専門店に負けない銘品の和菓子を」というコンセプトのもとに仕上げました。着色料はすべて天然着色料を使用し、丁寧に造られたそのひとつひとつは縁起のよいものをかたどった商品ばかりです。新年にふさわしい和菓子を喜びとともにお届けいたします。

※歳の市の和菓子の一部をご紹介いたします。

◎花びら餅 新年に宮中の正月の儀式に用いられていた料理が菓子になったもので、お茶会（初釜）において供されるお茶菓子です。生地をうっすら紅色に染め上げ、白みそあんと蜜漬けごぼうを編笠にはさみました。ごぼうは押鮎の見立て、白みそあんはお正月の雑煮の意味が込められています。

◎上生菓子（彩）いろどり 鶴、寒椿、春菊、紅梅、梅、水仙を詰め合わせた縁起の良い上生菓子です。 鶴、寒椿、春菊、紅梅、水仙はしろあん、梅はこしあんを包んでいます。

◎上生菓子（萌）もえ お正月にはつきものの竹、梅、菊と、新春を感じさせる椿と雪割草を加えた華やかな上生菓子です。一口サイズで食べやすく可愛らしく仕上げました。

◎寿カステラ 基本の原料（鶏卵、砂糖、小麦粉、水飴）だけを使用し焼き上げたカステラは、特有のしっとりソフトな口当たりにもっちり感が加わっています。