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海自提供燃料の転用疑惑を否定 米国防総省声明
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【ワシントン=有元隆志】米国防総省は18日、インド洋で海上自衛隊から米艦船に提供された燃料使用に関して声明を出し、「(アフガニスタンでの)不朽の自由作戦(OEF)への支援活動のため使われたことを確認する」として、イラク作戦への転用疑惑を否定した。
声明では、日本から補給された燃料が他からの燃料と混ざったり、艦船が複数の任務についていたなど、「複雑だ」として追跡が難しいことを認めながらも、米艦船が海上自衛隊の補給艦から燃料を提供されたのは、すべてOEF範囲内で、日本から提供された量よりも多くを消費したと指摘。海上自衛隊の担当者も、米側と適切な使用のため密接に協力してきたと強調した。
具体的にはイラク戦争前の2001年12月から03年2月までに受けた燃料は全体で7400万ガロン(2億8000万リットル)であるのに対し、燃料消費量は4億ガロン(14億リットル)で、日本からの提供は全体の19・6%だったとした。03年3月から55カ月間では、提供されたのは5300万ガロン(1億9000万リットル)、消費量が7億2800万ガロン(27億リットル)で、日本からの提供は全体の7・3%だったとした。