携帯電話サイト「闇の職業安定所」で集められたグループによる連続パチンコ店強盗事件で、大阪・兵庫両府県警は17日、兵庫県川西市内のパチンコ店から約1950万円を強奪した強盗の疑いで、兵庫県職員、泉正敏容疑者(24)を逮捕した。泉容疑者は同店でアルバイトをした経験があり、「借金があり、テレビで闇の職安の存在を知って犯行を思いついた」と供述しているという。
両府県警はすでに、共犯の会社員、山岡順被告(30)=別の強盗予備罪などで起訴=ら21〜30歳の男5人を同容疑で逮捕。泉容疑者が最初にサイトを通じて犯行を呼び掛け、犯行を主導したとみて全容解明を急ぐ。
調べでは、泉容疑者らは8月6日未明、川西市のパチンコ店に押し入り、男性店長(33)らを刃物で脅して粘着テープで縛り、約1950万円を奪った疑い。
泉容疑者が勤務する県但馬県民局(豊岡市)の南向明博局長は17日、会見し「明るく、明朗な若者で、逮捕されたと聞き、ただ驚くばかりだった」と話した。仕事ぶりはまじめで、無断欠勤もなかったという。
【関連記事】
・
「殺○、誘○、即可能」…闇の職安、犯罪の温床
・
偽の5千円札使った男たち「闇の職安で…」
・
名古屋の女性拉致殺害、数日前に「闇の職安」利用
・
40年の歴史に幕…兵庫県唯一のストリップ劇場
・
兵庫県の外郭団体職員が1000万円着服