2007年10月18日(木)
□ トラックバック一時停止のお知らせ等
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私に対してご意見等がある方は、私は「元検弁護士のつぶやき」を毎日何度か閲覧していますので、モトケン先生にご迷惑でなかったら、そちらの場をお借りして、コメントを頂きたいと思います。
なお、光市事件弁護人解任の件につきましては、弁護団の弁護活動への悪影響と被告人に生じ得る不利益に鑑み、今更ながらですが、少なくともしばらくは記事掲載を見合わせたいと思います。
弁護団のホームページも近々できるようにも聞いております（もともと私の情報発信は弁護団のホームページができるまでの繋ぎと考えており、それが予定外に長くなったにすぎません）ので、ご容赦ください。
作成者
今枝仁
: 2007年10月18日(木) 12:48
◎ 今度こそ本当のエールを送ります（再掲）
昨日書いた記事ですが、ジオログの機能で過去日付に掲載されていたところ、「最新記事に掲載すべき」との指摘がありましたので、そうします。
そしてしばらく光市事件関係の記事作成は自粛します。
１０月１７日夜の記事です。
先ほど、別の事件の弁護団会議で広島弁護士会館に行ったところ、光市事件弁護団の本田団長と、新川先生が、１階で私が来るのを待ってくれていました。
そして、本田団長や新川先生の目を見て会話したとたん、私は、彼らがいかに苦渋の選択をなし、被告人の利益を護るために決断したのか、言葉でなく感覚で理解できました。
多くを語りあいませんでしたが、最後には「ご苦労様でした。」「ありがとう。」と、礼節を尽くしたねぎらいの言葉を頂きました。
その後他の弁護団会議で同席した足立先生からも、「分かってくれて、ありがとう。」と頭を下げられ、礼節を尽くしたお言葉を頂きました。
私は、本田先生のお人柄を、心から信頼しています。
安田先生は、まだ信頼関係を築くほど交際がありませんが、その実力と経験が弁護士の間で突出していることに疑いはありません。そしておそらく被告人を思いやる気持ちも。
足立先生は、多少おっちょこちょいですが、弁護にかける熱意はかねてから敬愛しています。
弁護団の皆さんとは方向性や意見が異なりましたが、彼らが、被告人の利益を護るために全力を尽くし、弁護士生命すらこの事件に賭していることには確信があります。
死刑廃止論など議論されたこともありませんでした。
そして被告人に弁護団のストーリーを押しつけているのではなく、被告人の言い分を一生懸命聴取し、主張を組み立てていることも、間違いありません。
私の方に我慢強さと冷静さ、礼節が足りませんでした。
悔やんでも悔やみきれません。
皆さん、被告人を護ってください。
お願いします。
心から、応援します。
祈っています。
作成者
今枝仁
: 2007年10月18日(木) 10:26
2007年10月17日(水)
◆ 橋下弁護士の説明に対して
橋下弁護士のブログが更新されました。
いちいち反論するのも疲れてきたので、最低限のコメントだけします。
橋下弁護士は、懲戒請求をなした人の住所や氏名が自動的に�弊禅畤佑任△詈杆郢里帽霖里気譴觴蠡海�を批判しています。
その批判はともかく、すべて住所や氏名が告知されるという実情があるわけで、それを番組で橋下弁護士が説明しなかったという「説明義務違反」はないでしょうか。
多くの懲戒請求者は、「まさか対象弁護士に自分の住所や氏名を知られるとは思わなかった。」と仰天したそうです。
その責任を制度に転嫁しようとする橋下弁護士の批判は、いかがなものでしょう。
そもそも、橋下弁護士の答弁書によれば、懲戒請求をするときの注意義務は、「民事訴訟提起以上、刑事告訴以下」ということです。
つまり民事訴訟以上に重大な法律行為であり、慎重さが求められるということです。
民事訴訟を匿名で相手に住所氏名を知られず起こすことなど不可能です。
そういう重大な行為であると知っていた橋下弁護士が、テレビで発言した際に「誰でもかれでも簡単にたてられる」と言ったことで誤解を生んでいないでしょうか。
また、求釈明書を送付することはなんら禁じられていません。
弁護士会に問い合わせがあったことから、綱紀委員会から「直接送りましたか」と問い合わせがきましたが、送ったことを非難されていません。
私は、これ以前に２回懲戒請求を受けており、いずれも「懲戒理由なし」で終わっていますが、その際、綱紀委員に「直接懲戒請求人に手紙を送っていいですか。」と聞いて、「いいです。」と確答を受けて送っています。
そして橋下弁護士によっても「民事訴訟以上」の行為をなされている立場として、その主張の根拠について説明を求めるのが、それほど不当でしょうか。
こういう反応があること自体、軽い手続きと勘違いし、安易に懲戒請求しているということではないでしょうか。
作成者
今枝仁
: 2007年10月17日(水) 18:03
◎ 報告 弁護人を解任されました
被告人の自署にて、私を弁護人から解任する旨の届け出が、昨日付けで作成されていました。
本田団長から、写しが送られてきました。
被告人の真意から出た意思表示であれば、仕方ないことだし、私の方にもそれ相応の落ち度があったものと思います。
ただ、テレビ取材に「辞任しないことになった。」旨答えてほしいというのも、被告人の要望でした。
なにがどう変わったのか分かりませんし、弁明や話し合いの機会を一度すら持たず、解任される運びとなったことは、非常に残念です。
今後は、被告人から解任されたという事態に鑑み、本件についての情報発信については最低限度（と私が考える範囲）にさせていただきます。
以上、ご報告します。
今更ながらですが、期日直前に弁護団の内紛のような事態を私が公表したことにより、ご遺族ほか皆様に動揺と困惑を与えたことを深くお詫びします。
いつもお詫びすれば済むと考えているわけではありません。
今回はいつも以上に私もこたえました。
まったくなんの説明もなく、本田団長から被告人自署の「解任届」１枚が送付されてきただけなのが、残念です。
作成者
今枝仁
: 2007年10月17日(水) 17:02
◆ 私が受けている脅迫について（続）
橋下弁護士が２ちゃんねるで殺害予告を受け、刑事告訴したということがニュースになっています。
私も人ごとではないですから、橋下弁護士には、身辺に警戒をしてもらいたいです。
私自身も、３年前に事務所に銃弾を複数撃ち込まれる銃撃被害に遭っていますので、県警本部管制センター直通のハイテク通信機器を持ち歩き、自宅と事務所を重点警備してもらっています。
ところで、今回の光市事件に関連し、私の事務所にも脅迫文等が来ており、上記の事件の経緯もあるので、私も警察に被害届を出し、資料を提出しています。
そのうちいくつかから、指紋と、ＤＮＡが検出されています。
私に対する批判は、甘んじて受けます。
今回の弁護団離脱と、弁護団への批判も、十分に批判の対象となり得るでしょう。
しかし、違法な脅迫には、決して屈しません。
作成者
今枝仁
: 2007年10月17日(水) 14:43
◎◆ 私と橋下弁護士のスタンスの違い
今回の私の言動について、「橋下弁護士の主張に迎合したもの」との評価もあり、誤解を生じていますので、私のスタンスについて補足説明し、橋下弁護士の主張との差異を示します。
主張内容や裁判の状況の説明・公開を始めたことについては、「遺族・国民に対する説明責任」を果たそうとするものではありません。
本件についての諸事情を鑑み、ある程度の説明をなし世論の悪化を防ぐことが、被告人の利益になると考えたからです。
遺族感情・世論の悪化を防ぎ理解を得ようとすることは、最終的には被告人の利益のためです。
被告人の利益よりも遺族感情・世論を重視すべきとする理論は受け入れられません。
説明の権利を選択し行使しているだけであり、説明の義務を果たしているのではなく、しかも説明の義務を果たさないと懲戒理由となるというのは論外です。
なお、「発表していることが被告人の利益でなく不利益になっているではないか」というご批判はまた別問題です。
最高裁段階の弁論欠席や記者会見の内容に反省を求めていることについては、それをなさないと、遺族や世論は弁護人の主張にきちんと理解を向けてもらえそうにないと考えているからであり、ひいては被告人の利益のために述べているのです。
正当な弁護活動としてなしたとしても、結果的に遺族感情を困惑させ、世論を悪化したことについては、過ちであったと総括することは可能と思い、それらが懲戒理由となるとまで考えているわけではありません。
私は、橋下弁護士に煽られて安易に懲戒請求をなした人すべてが悪質で違法と考えているわけではなく、そう言ったこともありません。
虚偽告訴罪にあたるかどうかも、それぞれの背景も知らないのに、言っていません。
一般論として、弁護士への懲戒請求は虚偽告訴罪の対象ともなる重大な行為であると知っていたかどうか、質問しただけです。
橋下弁護士がそのように言っているのは、嘘です。
悪質で違法なものかどうかの評価は、求釈明の返答や、その有無によって判断することになります。
また悪質で違法なものがあったとして、損害賠償請求等の対応をなすかどうかも、結果次第であり、現時点では決めていません。
しかし、橋下弁護士のアドバイスに従って無視した人が多いようであれば、さらなる調査や追求は、するでしょう。
作成者
今枝仁
: 2007年10月17日(水) 09:16
2007年10月16日(火)
◎ 今度こそ本当のエールを送ります。
過去日付に載りますが、１０月１７日午後７時半の記事です。
先ほど、別の事件の弁護団会議で広島弁護士会館に行ったところ、光市事件弁護団の本田団長と、新川先生が、１階で私が来るのを待ってくれていました。
そして、本田団長や新川先生の目を見て会話したとたん、私は、彼らがいかに苦渋の選択をなし、被告人の利益を護るために決断したのか、言葉でなく感覚で理解できました。
多くを語りあいませんでしたが、最後には「ご苦労様でした。」「ありがとう。」と、礼節を尽くしたねぎらいの言葉を頂きました。
その後他の弁護団会議で同席した足立先生からも、「分かってくれて、ありがとう。」と頭を下げられ、礼節を尽くしたお言葉を頂きました。
私は、本田先生のお人柄を、心から信頼しています。
安田先生は、まだ信頼関係を築くほど交際がありませんが、その実力と経験が弁護士の間で突出していることに疑いはありません。そしておそらく被告人を思いやる気持ちも。
足立先生は、多少おっちょこちょいですが、弁護にかける熱意はかねてから敬愛しています。
弁護団の皆さんとは方向性や意見が異なりましたが、彼らが、被告人の利益を護るために全力を尽くし、弁護士生命すらこの事件に賭していることには確信があります。
死刑廃止論など議論されたこともありませんでした。
そして被告人に弁護団のストーリーを押しつけているのではなく、被告人の言い分を一生懸命聴取し、主張を組み立てていることも、間違いありません。
私の方に我慢強さと冷静さ、礼節が足りませんでした。
悔やんでも悔やみきれません。
皆さん、被告人を護ってください。
お願いします。
心から、応援します。
作成者
今枝仁
: 2007年10月17日(水) 19:33
◆ 大山清隆判決 死刑維持
被告人大山清隆の判決言い渡しが終わりました。
主文 本件控訴を棄却する。
ということで、一審の死刑判決維持、という結果でした。
まずは被告人に殺害され本件で亡くなられたお二方のご冥福をお祈りします。
また、弁護活動上、ご遺族の被害感情を不用意に傷つけるようなことがありましたら、深くお詫び申し上げます。
原判決後、長男が被告人と親子としての交流を取り戻し、互いに支え合っており、長男が遺族であり被告人の息子として複雑な心情が推察され、母親を殺害されたのに加え死刑判決で父親を失うという事態に直面させることには相応の配慮が必要であるとしつつ、事案の重大性等を総合考慮し死刑判決を維持する、としました。
上告する、しない、については、本人と長男の話し合いの結論に任せています。
弁護人としての上告手続きはしない予定です。
弁護士倫理としては、死刑判決に対しては被告人の意思に反してでも弁護人が上訴すべき、とも言われています。一般論としては私も賛成しています。
しかし、本件については、諸般の事情から、本人と長男との話し合いとその結論に任せました。
私自身は、弁護した死刑求刑事件ではこれまですべて（と言っても２件）死刑回避の判決を頂いていたこともあり、初めての死刑判決言い渡しであり、表現できないくらい重いものがありました。
作成者
今枝仁
: 2007年10月16日(火) 13:08
◎◆ 告知いくつか
ちょっと冷静になった方がいいと思いますので、最低限の告知事項だけ、書きます。
１０月２０日、福岡での光市事件の集会に、私が発表者の１人として行くことになっており、公知されていましたが、現在の状況に鑑み、集会への参加は見合わせてほしい、とのことですので、出席できなくなりました。
Ｊ−ＣＡＳＴのニュースで、弁護団が被告人が赤ちゃんを床にたたきつけた行為を「ママゴト」と表現したことを私が批判したような記事になっていますが、事実と異なります。
弁護団は、「赤ちゃんを床に叩きつけた事実はない。」とし、犯行態様ではなく、それ以前の戸別訪問のことのみを「ママゴト」と表現しています。
私が懲戒請求者に送っている「求釈明書」については、各懲戒請求者の意識や根拠等を調査するために送付しています。
懲戒請求事件の答弁や、橋下弁護士との裁判のための事情調査です。
なお、悪質で違法性が高い懲戒請求がある（多い）と判断した際に、民事訴訟の提起等までなすかどうかは、結果次第と考えており、今のところは分かりません。
作成者
今枝仁
: 2007年10月16日(火) 13:06
2007年10月15日(月)
◎ 弁護団の姿勢に誤解を与えないための補足説明
今回、辞任する、しないで一人相撲し、皆様には多大なるご迷惑と動揺を与えてしまい、誠に申し訳ありません。
特に、ご遺族に、「やはり被告人の言い分は虚偽だったのか」等の不信感と混乱を与えてしまったようでしたら、特に申し訳ありません。
被告人が差し戻し審で述べたことは、細部の記憶違いや思いこみがある可能性はあるものの、基本的には本人の記憶に基づき正直に供述しているものと、私は信じているし、だからこそ身元引受人という重大な責任を引き受ける覚悟ができたのです。
弁護団も、私の「個別訪問が強姦の計画性によるものではない」「現在の反省と将来の更生」にもっと重点を置くべきという意見にまったく耳を貸さなかったわけではありません。
それらの重要性は意識し、それらを検討する方法についての妥協案も示されました。
私が納得できるほどの妥協案でなかったというだけです。
私が弁護団に批判的な意見を述べたのも、決して「弁護団憎し」からではありません。
少しでも、私の意見が反映されてよりバランスのよい弁論をしてもらいたいという一心からです。
被告人の命を守りたいからです。
被告人の利益を守るために、真相の究明のために、弁護団全員が全力を尽くしていることは疑いようがありません。
そしてその知識、経験、技術は、最高峰であろうと思います。
私が中心になって５〜６人の弁護団を組んだ程度であれば、とてもあの５分の１も事案を解明できません。
ただ、２２人で分担するにしては、私の思うような重点の置き方、配分を考えてもらえなかったということです。
マスコミ対策についても、いろいろな考え方がある中、私が独断で突っ走ってしまった面があり、それが軋轢を促進したかもしれません。
ですから、私が離脱したことで、「やっぱり弁護団はおかしい」という論調になるのは、仕方ないことかもしれませんが、避けてほしいのです。
作成者
今枝仁
: 2007年10月15日(月) 21:45
◎ 弁護人は辞任しません 早まった公表でご迷惑かけました（お詫び）
出張先の岡山から、モバイルで書いています。
本日朝、被告人と１時間ちょっと話し合い、結論として、弁護人を辞任しないことにしました。
被告人が、「絶対に辞めないでほしい。今枝先生に弁護してほしい。」と言う以上、他の弁護人が「辞めてもらわないといけない。」と言うからといって、辞めることはできません。
被告人の言葉を聞いて、嬉しく思う反面、被告人のいないところで「辞めてもらわないといけない。」「じゃあ辞めます。」と弁護人同士で議論したこと、それで辞任する旨を軽率にも公表してしまったことを、深く恥じました。
私が予想していたよりもはるかに多くの方が、ご心配や応援をしてくださり、勇気付けられることもありました。
軽率に「辞めます。」と意思表明しお騒がせさせたこと、深くお詫び申し上げます。
特にもし本村洋さんほかご遺族が困惑されたならば、配慮が欠けたこと、伏してお詫び申し上げます。
また弁護人間の軋轢を公表したことにつき、ご批判やご懸念等あろうかとは思います。
ただこれは、被告人のため、被告人のためによりよい弁論を準備していくために、一定の圧力は必要と判断しなしたことです。
私と弁護団との軋轢は、書いていないこと、書けないこともいろいろあります。
私は弁護人は辞任しないことにしたものの、主任弁護人と弁護団長から「辞めてもらいたい。」旨はっきり言われていることから、今後どのようなスタンスで刑事裁判に臨むべきかは、まだ定まっていません。
弁護団という法人格は無く、訴訟上も意味のあるものではありませんが、刑訴規則上は弁護人は主任弁護人の意向に反して訴訟活動できないでしょうから、弁護団を外れた「弁護団ひとり」として活動するとしても、主任弁護人の意向に制約を受けるでしょう。
ただ、被告人が「最終的に弁護団と別々としても、今枝先生にも僕のために弁論してほしい。」と希望していますので、被告人の意向が最優先ということになるでしょうか。
作成者
今枝仁
: 2007年10月15日(月) 16:25
2007年10月14日(日)
◎ 最後に光市事件弁護団へエールを送り、退きます
「元弁護人」であるただの「身元引受人」になってしまい、意見の表明も制約されてしまうので、今のうちに、私の弁護団への要望を書いておきます。
方針が異なり辞任勧告されたわけですから、弁護団としては聞き入れたがたいものばかりかもしれません。
�〆嚢盧枴柤牲臉覆箸修慮紊寮睫世�、結果的に遺族を混乱させ社会感情を悪化する等の悪影響を及ぼしたことにつき、素直に反省（できれば謝罪が望ましいが、そこまでは求めすぎでしょうか）の態度を示してほしい。
そこからスタートしないと、マスコミや世論は弁護団の主張をなかなか受け入れないでしょう。
世論の悪化を解消しないと、裁判所に威圧となるおそれもあります。
被告人の生命への危険となるおそれすらあります。
�∨＾絣悗寮�果ばかりに目を奪われず（それも重要だが）、その他の論点、特に「戸別訪問は強姦の計画によるものでなかった」「一般情状」により力を注ぐことを再検討してほしい。
２１人も優秀な弁護士がいるのだから、分担すれば十分に精査できるはず。
��ホームページ開設にあたっては、臆病にならず、正当と考える弁護活動を堂々と公開してほしい。
「被告人の言い分ではなく、弁護団が言わせている」という疑いを、根拠を示して払拭することが重要。
供述の変遷については、その被告人質問を詳細に公開することも検討してほしい。
�い發辰畔杆鄰墜睇瑤念娶�を闘わせるべき。
内部批判や意見に、きちんと対応すべき。
内部批判や検証要望に寛容な体制を整え自己批判の目を肥やさなければ、独善的な弁護活動になるおそれがある。
遠慮や不要な儀礼、馴れ合いは完全に排除しなければならない。
�ァ屬覆瓩覆い任い燭世�たい。」等、被告人の不規則的な発言については、その真意、背景となった心情等、徹底的に分析してほしい。
�ε�番弁護、１・２審の弁護人の弁護活動の問題点については、徹底的に、検討を加えてほしい。
��弁論にあたっては、更新意見書のときのような不要なインパクト（「ママゴト」や「復活の儀式」等）を表現に込めず、事実にふさわしい表現に徹してほしい。
弁護団会議やメールで散々言ってきたので、これくらいにします。
これほどレベルが高く、刑事弁護の基本に忠実な弁護団はないでしょう。
刑事弁護の基礎の重要性を、再認識させられました。
あとは、重点の置き所等を、よく考えてほしい。
事件の弁護以上に、被告人の弁護を考えてほしい。
ありがとうございました。
作成者
今枝仁
: 2007年10月15日(月) 22:41
◎ 重大報告 弁護人を辞任することになりました。
被告人の不利益に配慮し、あまり具体的には書けませんが、本日の弁護団会議で、弁論に向けての方針等の意見が対立し、私が、「法医学の論点ばかり重視して、他の論点がおろそかである。今日の議題も法医学ばかりではないか。そういうことであれば私は今後弁護団会議には出席せず、自分で『戸別訪問は強姦の計画性でなかった』『現在の反省と将来の更生』等の検討を独自にする。」旨表明したところ、主任弁護人と弁護団長から、「そういうことであれば、弁護団から外れるのみならず、弁護人から降りてもらいたい。」旨の発言がありましたので、明日一応被告人に説明をし、弁護人を辞任します。
この問題は以前から発生しており、被告人自身は、「今枝先生に降りてほしくはないけど、最終的には今枝先生自身で決めていいよ。」と言われています。
ほかにも、私自身の健康状態の問題もあります。ほかの依頼者にこれ以上迷惑をかけられらないということもあります。
今後は、「元弁護人」として、秘密保持義務や被告人の不利益に配慮しつつ、限られた範囲で、表現することになります。
いいブレーキになってちょうどいいかもしれません。
よって、公判調書に従った被告人質問の再現等は、中途で残念ですが、弁護人を辞任することに鑑み、中止させていただきます。
なお、「パフォーマンスである」等の批判が予想されるため、今まで明らかにしておりませんでしたが、１０月３日、私は、被告人の身元引受人となる文書を広島拘置所に提出しました。
処遇上の問題解決への協力や、釈放後の住居確保や、死亡時の遺骨・遺品引き取り等の責任を負います。
麻原の娘の後見人になり苦い思いをされた江川紹子さんに相談するなどしながら、悩んでなした決断です。
今後は、裁判の弁護という枠を外れ、被告人の精神的安定や、今後の生活への指針づくりなど、身元引受人としてのサポートをなしていきたいと思います。
弁護団について、外から批判することはしないつもりです。
しかし弁護団から私を非難されるようなことがあれば、別です。
作成者
今枝仁
: 2007年10月14日(日) 16:12
◎ 山口県弁護士会の怠慢
私は、以前から、「山口県弁護士会は、光市事件の被告人について、被疑者段階に出動した当番弁護士と、１審弁護人の、弁護活動等に問題がなかったかどうか、調査するべきである。」と提唱しています。
先日の、中弁連（中国地方弁護士連合会）の刑事弁護センター委員会テレビ会議でも、その旨意見を述べました。
しかし、山口県弁護士会刑弁委員の回答は、「１審の弁護人にも、間違って懲戒請求が来ていますが、事情を説明したら、むしろ１審の弁護人の弁護活動は正当だったということを理解され、取り下げる方が多いと聞いています。」とのこと。
１審弁護人の弁護活動が正当だった、と説明しているようです。
その前提として、どのような問題意識を持ち、調査したのか、まったく不明です。
もちろん、進行中の裁判への影響を考え、慎重になるべき部分もあるでしょう。発表には。
しかし、少なくとも、調査と問題点の検証は必要です。
�‥�番弁護士は、誰から出動要請を受けたのか。
�△匹里茲Δ淵▲疋丱ぅ垢鬚靴燭里�。
��なぜ２回出動し、２回目がそんなに遅い時期だったのか。
�づ�番弁護士は、なぜ被疑者弁護人を選任させなかったのか。
�セ篩�弁護人は、鑑別時期になにをしていたのか。
�δ敢叉�録・社会記録を見たのか。謄写入手したか。
��父親から「遺族の損害賠償請求を防ぐ」方針を依頼されていたのか。
�┥攀鯲爐鮑垢憩�れなかったのであればなぜか。
��調書の信用性を一部争いながら任意性を争わなかったのはなぜか。強姦の計画性を争っているのになぜ調書に全部同意をしたのか。
��殺人と傷害致死の違いを説明したか。
��少年だと無期だから情状に集中という示唆をなしたか。
��被告人質問の準備はなにをしたか。
��なぜいきなり殺意があることを前提に質問したか。
��被告人側の控訴につき相談したか。
��検事控訴に対応した控訴の相談をしたか。
について、この場で公開で、調査と問題検証の措置を求めます。
結果報告・発表の方法については、光市事件弁護団の本田団長と相談してください。
これらの措置がなされない限り、私的に貴会を批判し続けます。
作成者
今枝仁
: 2007年10月14日(日) 21:51
2007年10月13日(土)
○◆ 万国共通の侮辱言葉
相手を侮辱する言葉で、最上級のものは、どこの国の言葉でも、相手の母親を侮辱する言葉のようです。
「お前の母親は売春婦だ。」「マザー・ファッカー」等。
サッカーのワールドカップ決勝戦であのフランス代表ジダン選手がイタリアのマセロッティ選手に頭突きした騒ぎも、そういう趣旨の侮辱言葉が引き金になったようです。
これは私が東京地裁の事務官だったころの、ある殺人事件、フィリピン人同士の殺人事件の被告人質問の出来事。
当然、タガロク語の通訳人が入っています。
弁護人「そのとき、被害者は、あなたになんと言ったんですか。」
通訳人「××××、×××、××××××？」
被告人「×××××、『×××、×××』××××！！（目を三角にして怒）」
通訳人「・・・そのときあいつは、・・・（言いにくそう）『オマエノカーチャン、デーベーソ』と言いやがったのです！」
裁判官、検察官、弁護人「・・・・・・？」
ハア？ オマエノカーチャン、デーベーソ？？？
お前の母ちゃん、でべそ！？
そんなタガロク語あるのか？？？
裁判長「・・通訳人、そういうタガロク語が実際にあるんですか。」
通訳人「あっ、いいえ、直訳したら『お前の母親は売春婦だ、ふしだらだ。』みたいな意味だと思うんですが、私が日本語を習うときに、この言葉に対応する日本語が、『お前の母ちゃん、でーべーそ』と習ったもんで・・・」
裁判長「じゃあ、かなりの意訳ですね。」
細かい部分は違えど、やはり、母親をけなし侮辱する言葉が一番こたえるようです。
その直後、言われた方が言った方を殺害してしまったのですから。
もちろん、そうされても仕方ないということではありませんが。
人を凶暴にするニュアンスが、母親の侮辱にはあるようです。
それだけ、母親というものはその人自身の尊厳に結びついているのでしょう。
※この記事は、実際の事案をもとにかなりディフォルメして描写していますので、実態と異なる部分が多々あります。
作成者
今枝仁
: 2007年10月13日(土) 18:11