マイクロソフトは17日、先ごろ米国で発表した検索サービス「Live Search」の新機能・強化点について説明を行った。
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今回のアップデートでは、「何らかの検索結果を出すようにした」とマイクロソフトディベロップメント プログラムマネージャーの中島浩之氏は言う。「検索結果10件以下」を従来の半数にしたことが大きな強化点で、同社の検索エンジンの一番の強みであるという。「他社の検索エンジンで検索結果が表示されなくても、Live Search では検索結果が表示される。検索エンジンの最後の砦となりたい」と中島氏は抱負を語る。
また、ランキングの改善を行った。これまで検索結果を表示させるためのシステムは世界共通だったが、これを日本語向けに作り直したことで、検索サービスの心臓部となる検索精度を向上させた。
同社による検索精度の計測によると、Live Search は Google をやや上回る検索精度だと審査員に評価されたという。Google で検索した場合は、公式サイトよりも Wikipedia、YouTube の動画やアダルトサイトが検索結果の上位に表示されることが多かったためだろうと中島氏は理由を分析する。
さらに、インデックスサイズを4倍にした。それにともなうプラットフォームの改善も行った。さらに、クローリングアルゴリズムを改善している。より広く、より深くサイトをクローリングするようにし、よいサイトを重視するようにした。
現在、同社は検索サービス市場で競合の Google や Yahoo! から遅れを取っているが、他社に追いつくために本腰を入れ始めたところだ、とオンラインサービス事業部プロダクトマネージメントグループの浅川秀治氏は説明する。マイクロソフトはライバルに追いつけるのか。
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