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他人にPCを貸すときの設定法

「ちょっとPCを貸してください──」。こんなとき一瞬躊躇した経験はおありだろうか? セキュリティを保ったまま、他人にPCを使わせるときの設定方法。
2007年10月16日 23時45分 更新

 「ちょっとPCを貸してください──」。来社したお客さまがインターネットに接続してデモンストレーションをしたいと言っているときや、同僚に少しだけPCを使わせてほしいと言われたとき、自分が普段使っているノートPCをそのまま渡していないだろうか。

 こうしたノートPCには、業務で使っている各種ファイルが入っているのはもちろん、他人に知られてはならない情報がたくさん詰まっているもの。Webブラウザ1つ取ってみても、ついさっきまで業務でアクセスしていたサイトのURL履歴も残っているし、サイトパスワードも保存されているかもしれない。日本語IMEには(ATOKにもIME-2007にも)推測変換が搭載されつつあり、残された変換履歴から、入力していた文章も読み取れるかもしれない。

 しかし「いや、私のPCを貸すわけにはいきません」と答えるのも忍びないものだ。

 そうしたときのために、どんな設定をしておけば他人にPCを貸すときに、ある程度安心していられるか考えてみよう。

Windows XPなら、新しくユーザーを作る

 Windows XPなどでは、普段利用しているのとは別に新しいユーザーアカウントを作っておくのが簡単だ。「コントロールパネル」から、「ユーザーアカウント」を選び、「新しいアカウントを作る」。制限ユーザーにしておくといい。

 その際は、スタートアップメニューもチェック。「all Users」のスタートアップメニューに入っているショートカットは別のアカウントでも自動起動してしまうため、新しいユーザーで起動させたくないアプリケーションがあったら、All Usersから移動させておこう。

Firefoxの新しいプロファイルを作る

 単純にブラウザだけ──ということなら、別のプロファイルを作成して、そのプロファイルでブラウザを使ってもらうのも一案だ。Firefoxの場合、別のプロファイルを作れば、ブックマークや拡張機能も別々の、クリーンなブラウザとして起動できる。

 方法は、スタートメニューから「ファイル名を指定して実行」を選び、「Firefox -p」と入力。プロファイル選択ウインドウで「新しいプロファイルを作成」を押し、できたプロファイルを選んで起動するだけだ。

ks_kasupc0.gif

 ちなみにWindows XPで新しいユーザーを作った場合、Firefoxのプロファイルも新しいものになる。

ツールを使って“インターネット喫茶”なみに

 もっと徹底的にセキュアにするなら、マイクロソフトが提供しているツールを使う方法がある。この「Windows SteadyState」は、もともと共有コンピュータをセキュアに使うために用意されたツール。教室やインターネット喫茶などで複数人が使うPCで、設定変更やアプリケーションのインストールを防げるほか、自宅で子供がコンピュータをおかしくすることを防ぐ──といった使い方が紹介されている。

 また「ディスク保護機能」を有効にしておけば、設定を変えたりアプリケーションをインストールされたとしても、再起動するだけで元の状態に戻すことができる。

 新しいユーザーアカウントを作り、Windows SteadyStateを使って設定しておけば、さらに安心な状態で他人にPCを使わせることができるようになる。

ks_kasupc1.gifks_kasupc2.gif スタートメニューでの動作を制限することや、「2時間が経過したら自動的にログアウト」などの設定も可能
ks_kasupc3.gifks_kasupc4.gif Officeアプリケーションの動作の制限や、起動できないプログラムを指定することも可能だ

[斎藤健二,ITmedia]

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