トクヤマ、乾式シリカ拠点稼働など中国事業基盤強化

　トクヤマは、中国での事業基盤を強化する。浙江省で建設を進めてきた乾式シリカ製造拠点が完成、本格稼働入りした。これまでグループ全体で微多孔質フィルムやガスセンサー機器などを展開しているものの、本格的な化学プラントとしては初の中国拠点となる。乾式シリカはシリコーンゴムをはじめ不飽和ポリエステル、半導体向けの化学的機械研磨（ＣＭＰ）など広範な用途で需要が拡大しており、差別化製品の現地生産で需要開拓に拍車をかける。新拠点は年産５０００トンでスタートし、早期の増設を視野に入れながら安定稼働を図る。中核事業としての乾式シリカの生産進出により、中国における事業拡大が本格化してきた。（上海支局）
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