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入院患者の増加で対応に苦慮する焼津市立総合病院=焼津市道原 |
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焼津市立総合病院(太田信隆病院長)が満床のため、新たな入院患者の受け入れが難しい状況であることが17日、分かった。藤枝市立総合病院の保険医療機関指定が1日に取り消され、同市などからの患者が増えたのが主な要因。焼津市立総合病院は症状が軽い入院患者に通院治療への切り替えを勧めるなど、急患用病床の確保に苦慮している。 同病院は同日、藤枝市立総合病院と同市消防本部に満床状態であることを報告した。 焼津市立総合病院によると、同病院の稼働ベッド数は572。ベッド数に対する入院患者数を示す占床率は、8月まではおおむね80%台前半で推移していたが、今月16日には空きベッドが42床まで減少し、占床率は93%に上昇した。 7%の空床は、近日中に入院予定の患者が利用するベッドも含んでいる。性別で部屋を分け、重症者には個室を充てるなどの個別対応もあるため、「実際には既に満床」と病院事務部は説明する。 入院患者を市町でみると、近年は焼津市70%、大井川町10%、藤枝市6%、岡部町1%で推移していた。しかし、16日現在では藤枝市が9・9%、岡部町が1・7%まで上昇している。 同じ志太地区の病院でも、島田市民病院は「(藤枝市からの)入院、通院とも微増程度」という。生活圏が近い焼津市に影響が最も大きく表れたといえそうだ。 焼津市立総合病院の飛田規副病院長は「無理してやりくりしている状況。志太全体の医療のためにも、1日も早く(藤枝市立総合病院が)正常な運営に戻ることを願っている」と話した。 |