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2007年10月18日

 うどんやパンなどの値上げが話題になる中で「地域別価格」の記事が目立つようになってきた。同じ商品に地方で異なる値段を設定する商売である

ハンバーガーや牛丼の全国チェーンに始まりコンビニ大手も導入を検討している。「都市部の利益で地方のマイナスをカバー」と「都市部の人件費や土地代の高さを配慮する」の二通りの説明がある

ともに都市部より地方の価格を低くするように聞こえるが、値上げは都市だけにとどめるのが狙いで、地方の価格が今より下がるとまで思うのは早計だろう。ともかく全国一律だった業界の常識を覆すことにはなる

即席メンには国内の東西で味に違いがあると言う。味が違うくらいなら、暮らしに直結する価格に地域差があっても当然だ。何でも全国一律としない感覚が大切なのである。地方の活力は地方の特色を引き出すしかない

自治体間の税収格差是正として地方法人二税の見直しが強くなっている。が、これは配分の話である。徴収側の論理に巻き込まれず、払う者の立場に立った、地方と大都市が別の税率、いわば地域別税率ともいえる「軽減課税」を主張してもいい。


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