岡山空港(岡山市日応寺)の新たな国際定期路線開設に向け、岡山県が香港エクスプレス航空(中国・香港)に要請していた岡山―香港間のチャーター便が、早ければ12月にも定期運航を開始する見通しとなった。 石井正弘知事が今月5日に同社を訪問し、謝天賜総裁と鐘國頌副総裁に要請。7〜8月のプログラムチャーター便(12往復)の搭乗率が90・7%と好調だったため、同空港の利便性が評価され、12月中にも週2往復の運航を目指す意向が伝えられた。 法務省入国管理局によると、香港籍の入国者は06年で約31万9千人。定期チャーター便の運航で、県内への新たな観光客誘致、東アジアへの輸出入拡大などが期待でき、県は香港、県内の旅行会社に観光ツアーの実施を要請している。 同空港の国際定期路線はソウル(韓国)、上海(中国)、グアム(米領)、北京・大連(中国)の4路線。香港への路線開設に向け石井知事は「働き掛けを一層強化し、近い将来の実現を目指したい」と意欲を見せている。