
トルコ「虐殺」決議案、下院での採決延期か
2007.10.17
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11:56
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- CNN
ワシントン(CNN) 第一次世界大戦当時にオスマントルコが実施したアルメニア人殺害を「大虐殺(ジェノサイド)」と認定する米下院外交委員会の決議案について、民主党のホイヤー下院院内総務は16日、下院本会議での採決が延期される可能性を示唆した。
民主党のペロシ米下院議長は来月にも決議案採決を実施する意向を表明しているが、ホイヤー院内総務は採決が休会前に実施されるとの見解を変えていないとしたうえで、「はっきりとは言えないが、かなり大勢の議員が自分の立場を見直している。全議員の立場を確認する必要がある」とコメントした。
下院軍事委員会のスケルトン議長は先週、決議案への反対案を表明済み。また、北大西洋条約機構(NATO)の下院代表を務めるハスティングス議員とタナー議員はペロシ議長への書簡で、トルコ南部インジルリク空軍基地の使用を拒否された場合の米軍への影響を指摘し、採決再考を促した。