無届けで探偵業を営んだとして、福岡県警生活安全総務課と博多署は17日、探偵業法違反(無届け営業)の疑いで、福岡市中央区警固1丁目の探偵社「アルバリサーチインターナショナル」経営、梶原昭文容疑者(50)=同市南区高木2丁目=を逮捕した。今年6月施行の探偵業法による摘発は全国で初めて。
調べでは、梶原容疑者は7月、県公安委員会に探偵業の届け出をしていないにもかかわらず、福岡市内の30代女性から依頼を受けて所在調査を行い、18万円の報酬を受け取った疑い。容疑を認めているという。
同社は電話帳や雑誌、ホームページなどで広告宣伝していたが、7月下旬に同社の元従業員の男性が給与の未払いを県警に相談し、無届けが発覚したという。
探偵業法は、暴力団が関与する業者の排除や料金、調査方法をめぐるトラブルを防ぐため、今年6月に施行。聞き込みや尾行などの方法で調査を行い、依頼人に報告する行為を探偵業と規定し、都道府県公安委員会への届け出を義務付けた。県警によると、福岡県内では150営業所が届け出をしているという。
=2007/10/17付 西日本新聞夕刊=
|