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「少女過激水着はポルノ」出版社社員逮捕

 17歳の女子高生が過激な水着姿で出演するわいせつなDVDを製造したとして、警視庁は16日、児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで、出版社「心交社」(東京都)の社員ら4人を逮捕した。DVDには尻の割れ目などの画像があったが、全裸シーンがない映像を児童ポルノと認定したのは全国初とみられる。現在、同社などが小中学生らの「TバックDVD」を次々発売しているが、過激化する「ジュニアアイドル」市場にメスが入った格好だ。

 警視庁少年育成課に逮捕されたのは、心交社のチーフプロデューサー有金慈青容疑者(34)、ビデオ制作会社の監督ら計4人。調べでは、有金容疑者らは今年2月1日から3日にかけ、インドネシア・バリ島で、当時17歳だった東京都板橋区内の女子高校生の過激な水着姿を撮影し、DVDを製造した疑い。4人は「児童ポルノには該当しない」と容疑を否認しているという。

 全裸シーンがなく、水着などの一部着衣がある少女の映像を児童ポルノと認定したのは全国初とみられる。このDVDは、パッケージに少女の尻の割れ目や、Tバック下着を着用している写真を使用。股(こ)間などをアップで撮影しているほか、水着が陰部に食い込んでいるような映像もあるという。同課は撮影角度やポーズなどから「過激な水着姿もわいせつな映像にあたる」と判断した。

 心交社や関係者によると、この少女は今年2月、逮捕された監督らとバリ島に行き、問題のDVDに出演。同DVDは4月に発売された。その後5月、再びバリ島へ行き2作目の撮影に参加。その間、家出したと思った家族が警視庁に相談し発覚したという。心交社側は1作目の販売を6月に打ち切り、2作目は発売中止にしたという。

 このDVDは約5500枚製造し、定価3200円で販売した。少女のギャラは約5万円とみられ、同社は「1500枚程度が残っている」としている。同課は近く、心交社なども書類送検する方針。

 「ジュニアアイドル」などと呼ばれる少女が、Tバックや小さな水着を着た映像が収録されているDVDは最近、東京・秋葉原などで人気となっている。心交社は、小中学生の過激「TバックDVD」を多種類発売するなど有名だった。

 心交社では「これらのDVDが児童ポルノにあたるとは思っていない。(尻の割れ目映像は)ローライズジーンズのファッションのようなもので、Tバックは水着店でも売っているものだ」などと説明している。

[2007年10月17日7時48分 紙面から]

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