96年にデビューし、昨年ついに結成10周年を迎えたEvery Little Thingが『iTunes Originals』に登場。今年の3月には日本武道館にて10周年記念ライブを行い、多くのファンを魅了しました。iTunes Originalsとは、iTunesのみで提供される限定アルバムのこと。アーティストの代表曲の数々はもちろん、iTunes限定のオリジナル音源を加えたアルバムです。今回iTunesにて配信された限定アルバム、『iTunes Originals - Every Little Thing』には、96年リリースのデビュー・シングル『Feel My Heart』から、2006年リリースの『ハイファイ メッセージ』まで、過去10年間のヒット曲がずらりと収録されています。この『iTunes Originals』のリリースを記念し、ヴォーカルの持田香織さん、ギターの伊藤一朗さんにお話をお伺いしました。
—Every Little Thingの『iTunes Originals』がリリースされました。まさにヒット曲満載のラインナップですね。
持田 私は普段日常的に感じていることを歌詞にすることが多いので、一曲一曲にその時々の「私の思い!」みたいなものが込められているんですよ。だから自分でも振り返って聴くと、「うーん」なんて、ついかみしめちゃったりもするんですよね。
—それぞれの曲にそれぞれの思い出があると思いますが、この『iTunes Originals』のラインナップからあえて一曲を選ぶとしたら、どの曲でしょうか。
持田 …難しいですね。でも一曲を選ぶとしたら、やっぱり『fragile』ですね。それまでは3人で活動していたんですが、これから2人でやっていくことの実感、そして自信を与えてくれた曲でしたね。
伊藤 僕は、2004年の『恋文』を。この曲はアコースティック・ギターの曲なんです。僕はエレクトリック・ギターが好きなんですけど、アコースティック・ギターは全然別物ですからね。デビューした当時は自分がこんな風にアコースティック・ギターで表現できるというのは想像していなかったですから。とても感慨深い曲です。
—iTunes Storeのような音楽配信についてはどのようなお考えをお持ちでしょうか。
伊藤 僕はよく地方のレコード屋とかに行って、CDを探すのにすごく手間取ったりするので、そういった意味でiTunes Storeは海外のマニアックな楽曲でもすぐに探せるのは良いと思いますね。楽曲を配信する立場としては、そろそろiPod用のミックスを作らないといけない時期に来ていると思います。
—iTunes Storeではアルバムの一曲だけをチョイスするといった購入の仕方もできます。
持田 それは少し寂しい感じもしますけど、でも気に入ったものを買うということは、聴き手側、アーティスト側のどちらの立場としても良いことだと思います。
—持田さんは最近Macをご購入されたんですよね。
持田 そうです。一ヶ月ぐらい前にMacBookの黒いのを。白もかわいかったんですけど、つや消しの素材が好きで黒にしました。
—Macをご購入されたきっかけは?
持田 家族で旅行に行くときに、これまでは旅行会社に行ってパンフレットを山ほどもらって、少しの情報しか載っていないものを夜中までみんなで見てたんですけど疲れちゃって(笑)。今はネットですぐに調べる方法ありますよね。私もそろそろちゃんとしていこうと思って。
—アップルのウェブサイトにはMacをはじめて使う人のための紹介ページもありますので、是非旅行の情報とご一緒にご覧ください。最後になりますが、ELTの今後のご活動についてお聞かせいただけますでしょうか。
伊藤 8月8日には、約1年ぶりにシングルがリリースされます。そして、8月末までは野外ライブにも出演しているので、たくさんの方にお会いできるのを楽しみにしています。
─ありがとうございました。
(2007.7.5 南青山・エイベックスにて)
Profile
- Every Little Thing
-
1996年8月、1stシングル『Feel My Heart』でデビュー。1997年4月にリリースした1stアルバム『everlasting』が200万枚を超える大ヒットを記録し、オリコンアルバムチャート1位を獲得。1990年代後半を代表するアーティストとなる。同年6月にリリースされた4thシングル『For the moment』が、シングルとしては初のオリコンチャート1位を獲得。その後も立て続けにヒット曲を連発し、1998年2月にリリースされた『Time goes by』はミリオンヒットを記録。さらに、同年4月にリリースされた2ndアルバム『Time to Destination』が400万枚以上の売り上げを記録し、日本レコード大賞でベストアルバム賞を受賞する。その後、現在の編成になってからも『fragile/JIRENMA』などのヒット曲を生み出し、クオリティの高さと楽曲の幅広さを持ち合わせるユニットとして、常にシーンのトップを走り続けている。