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2006.11.6(月)更新
【合同インタビュー】
岩井俊二プロデュース、市原隼人&上野樹里共演の青春劇
「虹の女神 Rainbow Song」を撮りあげた熊澤尚人監督を直撃!
【合同インタビュー】岩井俊二プロデュース、市原隼人&上野樹里共演の青春劇「虹の女神 Rainbow Song」を撮りあげた熊澤尚人監督を直撃!
「『監督は映画の奴隷にならないといけない』これは岩井俊二さんの言葉ですが、僕もそういう監督を目指していきたいですね」と話す熊澤尚人監督
【合同インタビュー】岩井俊二プロデュース、市原隼人&上野樹里共演の青春劇「虹の女神 Rainbow Song」を撮りあげた熊澤尚人監督を直撃!
友人からの電話で、大学時代にサークルで共に映画を撮っていたあおい(上野樹里)の死を知らされた智也(市原隼人)。告別式も終わり遺品の整理を手伝っていた智也は、あおいの部屋で彼女が胸に秘めていた彼への思いを知ることに
【合同インタビュー】岩井俊二プロデュース、市原隼人&上野樹里共演の青春劇「虹の女神 Rainbow Song」を撮りあげた熊澤尚人監督を直撃!
市原隼人&上野樹里の相性も抜群! ほか、酒井若菜、鈴木亜美、相田翔子、佐々木蔵之介ら若手実力派俳優たちが脇をかため、物語を盛り立てる
【合同インタビュー】岩井俊二プロデュース、市原隼人&上野樹里共演の青春劇「虹の女神 Rainbow Song」を撮りあげた熊澤尚人監督を直撃!
熊澤尚人監督作「ニライカナイからの手紙」(2005)で主演した蒼井優もあおいの妹・かな役で出演。盲目という難しい役どころを好演している
(C)2006「虹の女神」製作委員会

【熊澤尚人 プロフィール】
1967年、愛知県生まれ。大学時代から自主映画を監督し、92年に(株)ポニーキャニオンに入社。「スワロウテイル」(’96)などの映画のプロデュースを手掛ける一方で、自主映画「りべらる」('93)が1994年度ぴあフィルムフェスティバルに入選。続く「HOBOS」(’97)は劇場公開される。その後Vシネマ「肉体警備員」(2001)が2003年度ゆうばり国際ファンタスティック映画祭招待作品に選ばれる。商業短編映画「TOKYO NOIR トウキョーノワール」(2004)で監督デビュー。長編デビュー作「ニライカナイからの手紙」(2005)では高い評価を集める。近作「親指さがし」(2006)では心理サスペンスに挑戦している

【STAFF&CAST】
監督:熊澤尚人 製作・脚本:岩井俊二 原案・脚本:桜井亜美 出演:市原隼人 上野樹里 蒼井優 酒井若菜 鈴木亜美 相田翔子 小日向文世 佐々木蔵之介(2006/東宝)117分
■10月28日(土)より、シネマメディアージュほか全国東宝系にてロードショー
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「台詞やト書きの行間の部分を
自分の手で映像化したいと思える脚本でした」


 岩井俊二がプロデュース、市原隼人&上野樹里の共演も話題の青春ラブ・ストーリー「虹の女神 Rainbow Song」が現在スマッシュ・ヒットを記録している。メガホンを取ったのは、「ニライカナイからの手紙」(2005)、「親指さがし」(2006)の熊澤尚人監督。そこで、地元・名古屋でインタビューを敢行! リリカルな映画作りの源に迫った。

 そもそも、本作は「リリイ・シュシュのすべて」(2001)の岩井俊二が、作家・桜井亜美とともに脚本を手掛けたオリジナルの企画。
「監督を岩井さんが探していると聞いて、脚本を読ませていただいたんです。そしたら、台詞やト書きの行間に書かれていない部分がたくさんあって、そこから映画的なモノがたくさん読みとれたんです。行間にある映画の空気感みたいなものを自分の手で映像化したいと思えるような、シナリオでしたので『ぜひやらせて下さい』と即決でしたね」
と話した熊澤尚人監督。

 岩井プロデューサーの作品ということもあり「相当なプレッシャーを感じていた」ことを告白した監督。岩井当人からはメールで一言「空気感を大切にしてほしい」とリクエストがあったと話す。とはいうものの、物語に対する空気感に関しては互いに自然と共有できたていたと明かす監督。そして、中でも彼が大切にしていたのが「市原隼人くん演じる智也と上野樹里ちゃん演じるあおいの距離感」なんだそう。
「例えば、普通に歩いていたとしても、どういう距離を保ち、どういう間合いでお互いを見ているかというのは、すごく気にしながら撮っていました。この映画は、そういうささいなことの積み重ねの映画だと思っていたので、立っている時も、座っている時も、歩いている時も、どういう距離感で互いを見ていて、また見ていないのかというのは丁寧に撮っていきましたね」
「上野樹里ちゃんからは、あおいの演技について質問責めを受けました(笑)」

 本作で主演したのは、市原隼人&上野樹里。どのピースが欠けても完成しないパズルがピタッとハマったかのような、自然体な演技で登場人物を見事に体現したふたり。「リリイ・シュシュのすべて」(2001)を観てファンだったと明かす監督は、市原隼人の持つ魅力をこう語る。
「撮影前に、智也について話をしたら、『あぁ、わかります、わかります』と言ってくれて、撮影現場に行くとそこには智也がいるんです。ドキュメンタリーのように撮影したかったので、それはすごく助かりました」

 一方、本作の脚本を読みすごく気に入っていたという上野樹里からは、毎回事細かに説明を求められたという。
「『どうして私のことが書いてあるんですか?』と彼女が言う位、彼女とあおいには共通項があったらしくて、とにかく少しでも良くしたいという強い思いを感じました。もう、毎日、毎シーン、質問攻めで(笑)。小さな気持ちの流れひとつとっても大切な作品だったので、よく話し合いの時間を持ちましたよ。
 彼女はライブ感がある女優さんで、脚本に書いてあるとしても、その後の動きが予測できないんですよ。ライブ・セッションをしているような新鮮さがありました」
 ふたりとも演技はとても自然体なのに、役へのアプローチは全く真逆。その化学反応が楽しめるのも本作のひとつの見どころかもしれない。
「母校(成城大学)の映画研究会の部室を、映画サークルの部屋として使いました」

 物語の重要な舞台となるのが、あおいと智也が所属していた映画研究会の部室。なんだか、居心地が良さそうな独特の世界観を醸し出している。実はこの部室、監督が実際に所属していた母校・成城大学の映画研究会の部屋なんだそう。
「まだまだノスタルジックに浸る年齢ではないので、自分の想い出を物語に反映させたりとかはしていないのですが、使えるものはと母校の部室を使いました。あの当時、部室は僕のもうひとつの部屋だったんですよ。その感じが出せたらとは思っていましたね」
 他にも、劇中に使用されている8ミリ機材は監督の私物なんだそう。

 男女の恋と友情を軸に、かけがえのないものを失って初めて気づくことになる主人公の心の喪失と再生を描いたちょっぴりビターな青春ラブ・ストーリー「虹の女神 Rainbow Song」。熊澤尚人監督が丹念に撮りあげた意欲作は、映画への愛に満ちあふれている。スクリーンでこそ輝くそんな作品だ!

(取材・文/ライター大西愛)

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