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■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 2007年10月12日(金) 第2469号 日刊! 関西インターネットプレス ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■本日のコラム「ようやく逮捕 大場武生容疑者(^◇^)」 金曜日担当:P-CUBE テレビ番組制作 ディレクター 池田 由利子 JM−NETのインチキIP携帯電話で大盛工業の株価操作をしていた主 犯が捕まりました。パチパチ。(^◇^) 長かったですねぇ〜 それにしても、パチモルガン連中や、インチキを知って株価操作をして いた、さまざまな人たちは、どんな顔してるんでしょうねぇ。 また、金融ブローカー仲間のUさんや、WグループのK野さん、大阪のN 田さんあたりも今頃ドキドキしてるかも。と書いている最中に、ニュース で西田が逮捕されたニュースが流れてこりゃまたびっくり。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071012-00000936-san-soci ジャスダック上場の旧南野建設(現A・Cホールディングス)の株価を不 当につり上げたとして、大阪地検特捜部は12日、証券取引法違反(相場 操縦)の疑いで投資アドバイザー、西田晴夫容疑者(57)=大阪市=を 逮捕、投資会社役員、谷口豊容疑者(51)=東京都港区=を再逮捕した。 どうでもいい話ですが西田晴夫って「カツラ」だとか。で「ZURA1号 正太郎ファンド投資事業組合ライブドア」っていう笑える名前のファンド を作ったとか。(-_-;)本当にどうでもいい話ですが。 さて、私は別件で東京出張&バタバタしていたので、このJM−NET& 大盛工業事件を一緒にウォッチしてきた、たまさんに、事件のまとめ記事 を書いていただきました。 以下、たまさんの記事です。 ------------------------------------------------------------------ 10月11日、既に破産した「ジャパンメディアネットワーク(JMN)」 の実質経営者で、金融ブローカーの大場武生容疑者(48)を証券取引法 違反(風説の流布)の疑いで逮捕した、というニュースが報道各社から流 されました。 皆さんはジャパンメディアネットワーク(JMN)という会社名を 覚えてい るでしょうか。今から5年前の02年末頃から、「携帯電話機のコネクタ にモブデムという音声を圧縮しIP化するアダプタを挿すことで携帯をIP電 話化し、これによって月額4,500円の定額で通話し放題になるという“画 期的な”サービス」をすると言って世間をにぎわせた、あの会社です。 今回は、この事件を少し振り返ってみたいと思います。 申し遅れましたが、私は「JM-NETモブデム事件」というサイトの運営をし ている たま と申します。 JM-NETモブデム事件 http://www.geocities.co.jp/Technopolis/8187/ この事件は、JMN社に架空の画期的な定額IP携帯通話サービスをぶちあげ させることで、その親会社となった東証2部上場企業の土木工事会社「大 盛工業」(葛飾区)の株価をつり上げることが狙いだったようです。報道 によれば、大場容疑者はこの時の大盛工業の株価高騰で株を売り抜け、数 十億円の売却益を上げていたとのことです。 当時は、ADSLなどの登場によって家庭からのインターネット接続が定額に なりはじめた頃でしたから、JMN社の架空のサービスを聞いて「とうとう 携帯電話も定額の時代が来たか」と、思わず騙されてしまった人も多いの ではないでしょうか。マスコミ関係でも見事にやられてしまってJMN社の モブデムサービスを持ち上げていた方が何名かいたように思います。 興味深かったのは、内心ではあれはインチキとわかっていたはずなのに他 社攻撃は御法度とばかりにほとんど沈黙していた携帯電話・ITベンダの各 企業。おそらく、モブデムによる定額化が可能かどうか社内に調査を命じ た企業も多かったことでしょう。 そしてそれとは対照的に2ちゃんねるその他のネット上では「モブデムは 実現不可能」との指摘を始めた人も数多くいました。このメルマガの池田 由利子さんもかなり早い段階から疑問の声を上げたひとりでした。 私が運営する「JM-NETモブデム事件」もそういった流れの中で、JMN社の いい加減な説明に対抗するため、モブデムによる定額化がいかに不可能で あるかを主にテクノロジー面から論拠を整理しつつ、事件の経緯を記録し ようと立ち上げたサイトです。 また反対に、当時の大盛工業株のネット掲示板には、「モブデム信者」と 言っていいような人たちがたくさんいたことも思い出します。画期的な サービスだから絶対に株価が高騰する、と焚き付けられて大盛工業株を 買ってしまい、まさかそれが嘘だとは信じたくなかった人も多くいたもの と思います。 この事件では、そういう投資家が第一の被害者でした。その総被害額が ニュースにある数十億円です。IT分野での画期的テクノロジーをネタとし て株式市場を舞台に詐欺をするというのは、それまではあまり例がなかっ た事件だったのではないでしょうか。 第二の被害者は、まさかインチキとは知らずにモブデムの販売代理店契約 をJMN社などと結んでしまった事業者です。JMN社は架空のサービスをでっ ちあげただけではなく、コールバックの自動ダイヤラを使って一見それっ ぽいサービスを一時期開始してしまいましたので、販売代理店は被害者で あると同時に、エンドユーザに対する加害者にもなってしまいました。 さらには、この販売代理店の中には焚き付けられて大盛工業株を買った人 も多いと聞きました。販売代理店になるための契約金を取られた上に大盛 工業株で大損させられ、お客様への信用も失い、まさに踏んだり蹴ったり だったのではないでしょうか。 第三の被害者は、コールバックの自動ダイヤラを使ったJMN社のモブデム サービスを買ってしまったエンドユーザです。このサービスは初期費用 26,000円+月額6,300円だったと思いますが、実質的なサービスは03年 の11月と12月のたった2ヶ月間だけで破綻に終わったようですので、 結果的に定額通話どころか、かなり高くついてしまいました。その当時の フジテレビ・スーパーニュースのタイトルによれば3万人のお客が激怒し た、というような記述もありました。 表から見える範囲でのこの事件の全体的な構図はこのようなものですが、 それ以外にも実態を知らずにJMN社に就職してしまった人、勤務先の企業 がモブデムの販売代理店になってしまって騒動に巻き込まれた人、等々い ろいろな悲劇がありました。 まっとうなIP電話事業を仕掛けようとしているのに、それも疑いの目で見 られてしまって迷惑を被った企業もあったことだと思います。 このように実に様々な立場の人が数多く巻き込まれてしまったのがこの事 件の特徴と言えるでしょう。 大場容疑者に株式市場を介してむしり取られたのが数十億円としても、こ うして巻き込まれた人々や企業が失った信頼、機会損失、費用、労力、悲 しみなどを考えると本当の被害額はその何倍になるのでしょうか。社会的 にも非常にインパクトの大きかった事件だったのではないかと思います。 この悪事の筋書きを書き、これほどの大掛かりな舞台セットを準備するの に大場容疑者らはどれほどの労力とコストを費やしたのでしょうか。数十 人の従業員がいたはずのJMN社を都内で約1年間にわたって運営するだけ でもかなりの予算が必要だったはずです。 このような企画力、実行力、資金力には驚かされます。とても大場容疑者 単独による犯行とは思えません。JMN社などの表の舞台構築と並行して裏 でも一大プロジェクトが走っていたとしか考えられません。 その表と裏の接点にいたのが大場容疑者であると言えるでしょう。 大場容疑者の逮捕はまだその裏への入り口だと思いますが、この先は私に はわからない世界ですので今後の特捜部の捜査と、それに続く報道を待ち たいと思います。 by たま ------------------------------------------------------------------ かなり、昔の事件と思われる方も多いかもしれませんが、結局、こういう 奴がつかまらない限り、そして罪をもっと重くしない限り詐欺は増え続け るでしょうね。許すな! 詐欺師 【プロフィール】 池田 由利子/いけだ ゆりこ (有)ピーキューブ 代表・番組制作ディレクター 『番組制作、放送用CGデザイン、放送機器やパソコンオペレート』 現在、過去の主な制作番組、 「おはよう朝日です」、「ナイトinナイト」、「ワイドABCDE〜す」 「ホリデーワイド」等 趣味:ダイビング(ダイブ歴12年) メールはこちらまで → ikeda@pcube.co.jp ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 「日刊! 関西インターネットプレス」http://www.digipre.com/kip 発 行 関西デジタルプレス http://www.digipre.com 発行人 野々下裕子 kip@digipre.com 配信協力 まぐまぐ http://www.mag2.com/ bloguru.com http://www.bloguru.com/kip 講読の変更・解除 >http://www.mag2.com/m/0000000122.htm ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ (c) Kansai Digital Press. All rignt reserved. |
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