仙台放送局

2007年10月16日 21時11分更新

がん治療専門医養成で連携

東北大学と山形大学、福島県立医科大学の3つの大学が、がん治療の専門医などを協力して養成することになり、16日、東北大学で調印式が行われました。
調印式には東北大学と山形大学、それに福島県立医科大学の関係者11人が出席し、それぞれの代表が協定書に署名しました。
このあと、東北大学の菅村和夫医学系研究科長が「一つの大学で出来なくても3つの大学で出来ることはたくさんあり、東北地方のがん治療の水準を協力して高めていきたい」と挨拶しました。
がん治療をめぐっては全国的に専門医の不足が指摘されていることから、ことし4月、がん治療専門の医師の育成を進めるための
「がん対策基本法」が施行され、東北地方でもその養成が急務とされています。
このため東北大学など3つの大学は、各大学の大学院を中心にして合わせて35の養成コースを協力して新設することにしています。これによって年間20人以上のがん治療の専門医と、同じく年間20人以上の看護師や検査技師などを養成したいとしています。