14日昼放送のTBS系「アッコにおまかせ!」でバーチャル歌手ソフト「初音ミク」が紹介された内容に批判が高まっている問題で、「初音ミク」を制作・販売しているクリプトン・フューチャー・メディア社の伊藤博之代表取締役は15日、同社の公式ブログでコメントを発表した。
伊藤代表取締役は同放送について「こちら側で伝えたかったコメントの代わりに、取材時に(テレビ)制作サイドに誘導されて発したコメントが使われ」たと内情を暴露。さらに初音ミクの“歌声”がほとんど放送されなかったと指摘し、「本当に残念な内容」とTBSの姿勢を批判している。
番組はアイドル「初音ミク」の人気やオリジナル曲演奏などを解説した後、内容は「初音ミク」ユーザーに関する話題に急転。ユーザーの「3次元には興味がない」といったコメントや、ユーザーがコンビニでアルバイトをしていることについてナレーターが「ふーん、ご立派ですねえ」と悪意に満ちた発言を放映した。これに対し、ユーザーからは「オタク叩き」などの批判が上がっていた。
伊藤代表取締役はTBS側の番組制作のあり方についても言及。TBSが初音ミクをめぐるムーブメントに「当初から"興味がなかった"し"愛着もなかった"」と両断。続けて「(クリプトン社の)マスコミに対する認識の甘さが露呈する形となってしまいました」と諦めとも取れる感想とともに、初音ミクユーザーへのお詫びを綴っている。
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