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ヒラリー候補、米中関係が最重要…「日米」に言及せず

2007.10.16 10:26

 次期米大統領選の民主党有力候補、ヒラリー・クリントン上院議員は外交専門誌フォーリン・アフェアーズ最新号に包括的な外交政策を発表、「中国との関係は今世紀の世界で最も重要な二国間関係になる」として、積極的な対中外交を推進する考えを表明した。また北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議を土台に、北東アジアの新たな安全保障の枠組みを築くべきだと指摘した。

 民主党候補指名争いで最有力のクリントン氏が、外交政策の全般的な方向性を示したのは初めて。同誌を発行する外交問題評議会が15日、内容を事前公表した。

 日本については、オーストラリア、インドとともにテロ対策、地球温暖化などで協力を深める必要性を示したが、日米関係への言及はなかった。

 クリントン氏は人権、宗教の自由、貿易などで米中は「まったく意見が食い違う」としながらも「共同でなすべきこと、できることは多い」として、北朝鮮の核放棄にも中国の役割が重要だと指摘。「米国の国益にかかわる場合には対峙(たいじ)する用意も持ちながら、中国と協力的な未来を目指さねばならない」とした。

 また「米国の外交政策は多国間協調主義に沿って進めるべきだ」として、ブッシュ政権の外交からの脱却を強調。イラク駐留米軍を「安全な方法」で帰還させ、核問題を抱えるイランには「すべての選択肢」を温存しながらも、局面打開に向け、対話には積極的に応じるべきだと訴えた。

 またロシアとの核軍縮交渉を推進、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准を上院に促す意向を示した。(共同)

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