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室蘭 救命センター休止の影響

室蘭の日鋼記念病院が、高度の救急医療を担う救命救急センターの廃止を検討していることが、先週、明らかになりました。
万が一の時には札幌まで運ばなければならなくなるのではと、心配する声も出ています。
日鋼記念病院はおととし、道から、重症の救急患者を受け入れる救命救急センターの指定を受け、24時間の診療体制をとってきました。
しかし、経営陣の内紛で、今年に入ってから相次いで医師が退職。
来月までに、さらに脳外科や循環器科の医師5人が辞める見込みで、日鋼記念病院は、救命救急センターの機能を果たせなくなるということです。
室蘭市内には、日鋼記念病院以外にも市立病院や新日鉄病院など、設備の整った病院がほかにもありますが、救命救急センターは、日鋼記念病院だけです。
消防によりますと、去年、市内で救急搬送されたのはおよそ3600人。
日鋼記念病院と市立病院、新日鉄病院が、それぞれ3割ずつ受け入れてきました。
しかし、相次ぐ医師の退職で日鋼記念病院の8月までの受け入れは激減。
今月に入ってからは、救命救急センターは事実上、休止状態で、受け入れは1件もありません。
消防は、その分をほかの病院に搬送しているということですが、受け入れ側の負担も重くなっています。
室蘭市内で受け入れる病院が見つからない場合は、札幌まで救急車やヘリで運ばなければならなくなる事態も想定しなければならないといいます。
こうした中、室蘭や伊達、登別の市長らが、15日夕方、日鋼記念病院を訪れ、診療体制の確保を求めました。
しかし、新しい医師をすぐに補充するのは難しい状況で、日鋼記念病院は、今月中にも救命救急センターの廃止に向けた結論を出し、手続きを進める方針です。

 Hana*テレビで放送 2007年10月15日(月)19:00更新

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