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進化する子供用トイレ 上部に取っ手、飛散防止ガードも

10月16日8時0分配信 産経新聞


 外出先で子供が「おしっこ」と叫び、あわててトイレにかけこんだものの、大人用トイレの使いにくさに困ってしまった経験は多くの親が持っているだろう。トイレメーカー大手のTOTOは先月、25年ぶりに子供用トイレ製品をリニューアルした。子供の視点に立ったトイレから、逆にいまのトイレの問題がかいま見えた。(村島有紀)

 TOTOの新たな子供用トイレ「キッズ トイレ スペース」は、いたるところに子供が使いやすい工夫がある。

 まず、2、3歳用小便器(男の子用)には、上部に取っ手がついている。「便器は汚い」という意識がない子供たちは、小便器の上の部分を支えに、便器にもたれかかるように小用することがあるからだという。

 座るタイプの大便器は、便座と便器の間に指を挟み込まないよう、13ミリ以上の間隔をあけた。同時に、そのすき間から、おしっこが飛び出さないよう便座の内側部分にガードをつけた。

 同社は形状を決めるにあたりワーキンググループを作り、保育園、幼稚園を延べ100回以上訪れ、園児の日常生活を徹底的に調査した。

 調査にあたったUD研究所の江口真弓さんは「子供たちは想像できないような体勢でトイレに座るし、姿勢が安定しないので取っ手や支えが欠かせない。子供にとって安全で使いやすいトイレにすることは、自立をうながすことに通じる」と話す。

 保育園、幼稚園のほか、駅や公園などの公共施設、テーマパークやデパートなどの集客施設での設置を見込んでいるが、実際、補助便座つきトイレなど、幼児に配慮した公共トイレはまだまだ少ないのが現状だ。

 ミキハウス子育て総研の乾浩明主任研究員は「外出時はトイレが困るので、おむつを使うという親も多い。子供は外でトイレをするというだけで緊張するものなので、明るくて使いやすいトイレが増えるといい」と話している。

                   ◇

 ■訓練開始時期「2〜2歳半」33%

 子供がトイレを使い始める時期はいつごろからなのだろうか。

 ミキハウス子育て総研のウェブ会員向けアンケート調査(昨年3月)では、トイレトレーニングを始める年齢は2歳から2歳半が33%で最も多く、ついで2歳半から3歳23・3%と続く。3歳から4歳は8・8%いて、平成14年の同調査と比べるとトレーニングの開始時期を遅らせる人が増えている=グラフ。

 一方、トレーニング期間は、1カ月以内で昼間のおむつがとれる子供(21・6%)もいれば、1年以上かかる子供(12・3%)もいて個人差が大きい。同総研では「1歳半未満のスタートでは2、3カ月以上かかることが多いが、2歳半以降のスタートだと、2、3カ月以内にとれる比率が高い。最近は大量のおしっこをしても、もれないおむつが開発されているので、遅めに始めて早く外す人が増えているようです」と分析している。

 また平成14年の調査では、トレーニングに使ったグッズは「補助便座」(91%)▽「布のトレーニングパンツ」(66%)▽「普通のパンツ」(61・1%)の順だった。

最終更新:10月16日8時0分

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