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アルツハイマー病を血液検査で早期診断
アルツハイマー病の初期症状や将来の発症について、血液検査で診断・予測する方法を発見したと、米スタンフォード大などの国際チームが米医学誌ネイチャーメディシン(電子版)に14日発表した。
アルツハイマー病は健忘症状などを初期症状とするが、初期段階や発症前の診断は困難。早期診断に成功すれば、進行を遅らせる治療が効力を発揮する可能性がある。
チームは、脳が信号を伝達するタンパク質の放出を通じて体の機能を制御していることに着目。信号伝達に関する既知のタンパク質120種類について、アルツハイマー病患者とそうでない人の血液試料を調べたところ、患者には18種類のタンパク質が多く含まれていることが判明した。
これら18種類のタンパク質を指標に、92人の血液を調べると、約90%の確率で患者かどうかを判別できた。また軽度の健忘を示した47人を追跡調査した結果、約80%の確率で、2−6年後の発症を予測することができた。さらに症例を増やして数年後の実用化を目指すという。(共同)