電車内で女子高生に痴漢行為をしたとして、東京都迷惑防止条例違反罪に問われた元名古屋商科大大学院客員教授、植草一秀被告(46)の判決公判が16日、東京地裁であった。神坂尚裁判長は「混雑した電車内で、恐怖心で抵抗できない女性の弱みにつけ込んだ身勝手極まりない犯行」として、懲役4月(求刑同6月)の実刑とした。
判決理由で同裁判長は、2005年3月にも同被告が同条例違反罪で罰金刑を受けていることに触れ、「1年半もたたないうちに犯行に及んでいる。規範意識に問題があると言わざるを得ず、再犯の恐れも否定できない」と指摘した。
判決によると、植草被告は06年9月13日夜、京浜急行線の品川―京急蒲田間を走行中の電車内で数分間、ドア付近に立っていた女子高生(当時17)の後ろからスカートの中に手を入れ、体に触った。(11:02)