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9400人殺到し入場中止 鉄道博物館が開館
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戦前、戦後に活躍した蒸気機関車(SL)やコンピューター制御の運転シミュレーターなどを一堂に展示した鉄道博物館(さいたま市大宮区)が「鉄道の日」の14日、開館し、親子連れや鉄道ファンら約9400人が詰め掛けた。
午前10時の開館前には徹夜組も含め約2000人が列をつくり、開館後も入場者が殺到。同館側は午後1時ごろ、危険を回避するとして新たな入場を中止した。
開館式に出席した女優吉永小百合さんは「映画のロケで日本中の列車に乗ってきたので懐かしさでいっぱい」とあいさつ。前日の13日午後5時から並んだという横浜市戸塚区の高校生安東直輝君(18)は「自分のようなファンが増えれば、日本中の鉄道が活気づく」と目を輝かせた。
延べ床面積約2万8000平方メートルの館内には「貴婦人」の愛称で親しまれたSL「C57」をはじめ、横浜〜新橋間を走った日本初のSLなど計36両を展示。「D51」の運転室を再現し、機関士を疑似体験できる運転シミュレーターも目玉施設として設置されている。
鉄道博物館は昨年閉館した東京・秋葉原の「交通博物館」を引き継ぎ、JR発足20周年を記念して開設。JR東日本の関連団体「東日本鉄道文化財団」が運営する。