キャッシュカードが突然使えなくなった
磁気切れ、交換に1週間、憤懣収まらぬ母
先日、帰宅するなり母の強烈な“攻撃”にあった。私が何かやったというわけではなく、契約している三菱東京UFJ銀行に対しての文句を強烈な勢いで聞かされたのである。
みなさんも銀行のキャッシュカードをお持ちであろう。キャッシュカードがなければ非常に面倒なことになることは想像に難くない。しかし、その事態が急に前触れもなく訪れたとしたらどうだろうか。
母はその日、帰宅途中に三菱東京UFJ銀行へ立ち寄り、キャッシュカードを使用したところ、機械がキャッシュカードを読み取れませんとのメッセージが出たのだという。息子の自分が言うのもなんだが、母は冷静で、慎重な性格でもあり、磁石をカードに近づけるような馬鹿な真似は絶対にしない人だ。
1週間前に使用した時は何に問題もなかったキャッシュカードである。不審に思って係の人に聞いてみると「磁器がなくなっていますね。実は…」と弁解を始めたという。係の人によれば、銀行のキャッシュカードは磁気がなくなりやすいのだとか。皆さんはこのことをご存知だろうか?
母の語気が強まったのはここからだ。預金をおろしたかった母は係の人にカードの交換を求めたにもかかわらず、「銀行印と通帳を持ってくるように」と言われた上、交換には「1週間はかかる」と告げられたのだという。その間、預金は窓口でおろしてくれと言われたものだから、さすがの母も頭に来たらしい。
キャッシュカードの磁気がなくなりやすいのはやむを得ないのかもしれない。しかし、そうであるのならば「事前に磁気が減ってきたら通告をする」、もしくは「迅速に交換する」のがサービスというものではないだろうか。
ましてやお金に関することである。「銀行は自分たちが不良債権で困っているときは、さんざん税金を使っておいて、サービスではこうだからね」と母は最後は呆れ顔だった。係の者が、謝るだけで対応しようともせずにいたのが、母の怒りを倍増させたらしく、「口座を解約する」とまで言っていた。
自分も学費などを自分で払っているから痛感するが、口座が使えなくなっても迅速に対応してくれない銀行には口座を開設などしない。三菱東京UFJ銀行のお殿様商売振りには呆れた。「一人の顧客を大切にしないものは一人の顧客に泣く」の言葉を三菱東京UFJ銀行には送りたい。
三菱東京UFJ銀行広報部では、
「一般論として、通常の使い方で、カードの磁気ストライプが劣化することはありません。ただ、磁気製品なので、テレビ、ステレオ、冷蔵庫、携帯電話などに近接して置いていると、カードの磁気が弱くなるケースがあります。カードの発行はセンターで一括管理していますので、支店にて、お客様の情報をその場でインプットし、ほぼ翌日に、センターから書き留めで発送します。お客様のお手元に届くのは、それから1日~数日後になります。安全のため、店頭で預金を引き出す場合、どうしても通帳と印鑑が必要になります」
と話している。