「恋愛感情抱き、誘拐認識ない」容疑者 長崎の小6誘拐2007年10月16日07時27分 長崎県諫早市の女児(12)がインターネットで知り合った男に誘拐されたとされる事件で、未成年者誘拐の疑いで逮捕された大阪市福島区玉川2丁目、会社員坂本優介容疑者(20)が県警の調べに「誘拐という認識はない」と供述していることがわかった。限られたメンバーだけで会話のやり取りができる「メッセンジャー」と呼ばれる機能を使ったチャットで女児を誘い出していたという。 坂本容疑者は当初、誰でも閲覧や書き込みができるアニメに関するサイトで女児と知り合い、会話のように情報交換ができるチャットでやり取りしたという。その後は2人だけで、文字メッセージや音声、写真などを送り合い、「うちの部屋が空いている」と女児を誘い出したという。 15日に接見した弁護士によると、坂本容疑者は「(女児とは)お互いに恋愛感情を抱いていた。誘拐という認識はない」などと供述。6日に北九州市で女児と落ち合った際も、「大阪の自宅に連れ帰るつもりはなかったが、(女児が)家に帰りたくないというので、連れていった」と話しているという。 女児は6〜13日に容疑者宅のマンションで生活していたが、県警の捜査員に保護された際、「お兄ちゃんは悪くない。長崎に帰りたくない」などと、坂本容疑者をかばっていたという。 一方、長崎県教委は15日、ブログやメールについて児童や生徒への指導を徹底するよう県内の公立の664小中高校に通知を出した。 通知は「ウェブページやブログなどには多くの危険が潜んでおり、利用する際は十分留意する」と、児童生徒への指導の徹底を求め、保護者にも「ネットやメールの利用状況を把握する」「家庭でルールなどをつくる」などと呼びかけている。 県教委の担当者は「子どもにブログやメールをさせないようにすることは難しい。危険性を教え、上手に使うよう指導したい」と話している。諫早市教委も事件で児童生徒や保護者を動揺させないよう対応を求める文書を市内の42小中学校の校長に送った。 PR情報社会
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