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2007年10月15日

【ヘルスハイライト】HIV感染者の多くが過体重や肥満に



 米国のHIV感染者の約3分の2が過体重や肥満であることが、サンディエゴ(カリフォルニア州)とベセスダ(メリーランド州)の米海軍病院のHIV患者663人を対象とした研究で明らかになった。

 AP通信によると、TriServiceエイズ臨床協議会(AIDS Clinical Consortium、サンディエゴ)のNancy Crum-Cianflone博士は「以前はHIV患者では体重が減少し、衰弱することが心配されたが、今後は健康で正常な体重を維持させることに注意を向けるべきだろう」と述べている。

 研究によると、全被験者中63%が過体重や肥満で、体重不足の人はわずか3%、「衰弱した」と認められる人はいなかった。エイズを発症した患者では、約30%が過体重や肥満だった。また、低年齢で感染した患者、ウイルスの長期保持者、高血圧患者では、過体重や肥満である傾向が高かった。

 研究結果は、サンディエゴで開催された米国感染症学会(IDSA)年次集会で発表された。(HealthDay News 10月4日)





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