県議会は15日、伊藤祐一郎知事に対し、離島医療の充実に関する2項目の政策提言を行った。提言は、6月に設置した県議会政策立案推進検討委員会(山田宏之委員長)が取りまとめ、12日の各派代表者会議で決定したもので、超党派による県への提言は初めて。

 提言書を受け取った伊藤知事は「議会の政策提言能力が高められた1つの証拠。提言内容は来年度予算で具体的政策として取りまとめたい」と前向きな姿勢を示した。

 提言は、(1)産科医療機関のない離島の妊婦の検診や出産時に、旅費や宿泊費を一部を助成する制度創設(2)鹿児島大学と連携し、離島やへき地で9年以上勤務すれば返還を免除される奨学金制度設定など、医師の安定的確保に努める‐など。

=2007/10/16付 西日本新聞朝刊=