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ノーベル経済学賞:米の3氏に ハーウィッツ氏最高齢受賞

 【ロンドン藤好陽太郎】スウェーデン王立科学アカデミーは15日、今年のノーベル経済学賞を、米国籍でモスクワ生まれのミネソタ大学、レオニード・ハーウィッツ名誉教授(90)、米国籍でプリンストン高等研究所のエリック・マスキン教授(56)、米国籍でシカゴ大学のロジャー・マイヤーソン教授(56)に授与すると発表した。授賞式は12月10日にストックホルムで行われ、賞金1000万クローナ(約1億8000万円)は3人で等分される。同賞の米国人受賞は00年以来、8年連続。ハーウィッツ氏は過去のノーベル賞受賞者で最高齢となる。

 3人は、資源の効率的配分のため、いかに規制や制度設計を行えばよいかを数理的に解明したメカニズムデザイン(制度設計)理論について「基礎を構築し発展させた」のが受賞理由となった。

 3人は経済学の父、アダム・スミスが唱えた「神の見えざる手」が働く完全市場は実際には存在せず、政府や利益集団、個人の間で情報の偏りがあることを指摘。不完全な市場を効率化させるため、メカニズムデザインを構築・発展させた。

 ハーウィッツ氏はメカニズムデザイン理論の開拓者。マイヤーソン、マスキンの両氏はこれを発展させた。欧州諸国が携帯電話の周波数入札に応用するなど「経済と政治の多くの分野で中心的役割を果たしている」(同アカデミー)という。

毎日新聞 2007年10月15日 21時03分 (最終更新時間 10月16日 0時15分)

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