私鉄系バス飲酒運転、さらに50人乗務停止──阪急など4社、半数が車で出勤2007/09/29配信
阪神電鉄の複数のバス運転手が飲酒検査で乗務停止になった問題で、関西の他の大手私鉄系のバス会社4社でも今年4月以降、計50人が乗務停止になっていることが28日分かった。半数弱は酒気帯び状態でマイカー出勤しており、安全意識が徹底されていない実態が浮き彫りになった格好だ。
4社は、呼気1リットル当たり0.07ミリグラム以上のアルコールが検出された場合、乗務停止の措置を取っている。 阪急バスによると、系列2社を含めて今年4月以降、12人を乗務停止とした。うち8人は、道路交通法の罰則対象となる呼気1リットル当たり0.15ミリグラム以上の酒気帯び状態でマイカー出勤していた。 南海バスでは、乗務停止とした16人全員が同0.15ミリグラムを超えていたが、「マイカー出勤した運転手がいたのは間違いないが、正確な数は把握していない」(営業安全整備課)という。 京阪バスでも14人の乗務停止のうち9人が、近鉄バスでは8人の乗務停止のうち3人が、酒気帯び状態でのマイカー出勤だった。 今年1月以降、8人を乗務停止とした阪神電鉄の場合、4社に比べて基準が緩く、同0.13ミリグラム以上としている。 各社ともに乗務前8時間や宿舎内での飲酒を禁止しているが、「社員教育などを徹底し再発防止を図る」としている。
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