中日と14日は個別記事でUP済ですが、それ以外はまとめて。
といっても毎回安定した変らぬ演技の橋之助さんを筆頭に、そんなに変化するものではありません。
ですから波にのった中日、14日が新鮮なのですが。
さてそんなに変化は無いといっても中村橋吾さん休演の日はさすがに舞台がしまっていました。
一人欠けて穴があいているのに締まるというのもおかしな話ですが、思うに人数の変化で場当たりを仕切りなおしたせいか、Ｇ２さんが最後の演出をつけていかれたからなのか、観ている私はそう感じました。
ただし週の半ばあたりになると私も見飽きてしまったのか、あの橋之助さんの演技ですら平板に見えてしまい榎本のいない場面では眠気まで感じてくるしまつ。
が、その眠気を吹き払ったのが主演陣以外の人達。
なんだかのびのびと演技しているのです。
しかも小芝居満載。背後で色々されているのです。
さらに、もしかしたら釜次郎はかまってもらっている？
なんだか皆さま釜次郎にちょっかいかけてくれている？
話しかけられたり酌をしてもらったりは最初からですが、扇子で扇がれたり、手拭で拭かれたり（後にも先にも一度だけだが）、あれはなんでしょう？
釜次郎は背中で演技したそうなのにものすごくしずらさそう（笑）
そしてこの皆様の小芝居がまた磨きがかかってきて、「腹痛・通風コンビ」なんてもう絶好調。
釜次郎にお箸を割って渡してくれる優しい初嶺おなつちゃんは、ますます釜次郎に惚の字芝居で、なかなかおなつちゃんにお酌をしてもらえない及川木村藤兵衛はもうイライラソワソワ。見ていて面白いです。
橋之助さんのおおらかさが周囲にのびやかな自由な演技をさせるのか、またそれが逆に主演陣にも伝わるのか「憑神」はおおらかな笑える芝居にますますなっていくようです。
まあ、あまりやりすぎると全体に落ち着きの無い雑な舞台に見えてしまうかもしれないですが、今のところ負けないオーラの主演陣がいるので大丈夫。
で、我らが葛山榎本釜次郎はというと、やんちゃモードと漢モードのいったりきたり。私の好みは「漢モード」男ぶりのいい漢！釜次郎でございます。今週が楽しみ。