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史郎氏の無期限停止「解ける条件などない」 JBC会見詳報
日本ボクシングコミッション(JBC)倫理委員会の斉藤慎一委員長と、JBCの安河内剛事務局長が行った記者会見の一問一答は以下の通り。
斉藤委員長「私も30年以上コミッションに携わっているが、選手権試合でこのように指弾されたり、ある意味で関心が高まったのは初めて。私たちとしても慎重に審議した。テレビでラウンドごとを精査し満場一致で処分が決定した。内容を報告する。協栄ジムの金平会長のクラブオーナーライセンスを3カ月停止。史郎氏は、セコンドライセンスの無期限停止、大毅はボクシングライセンス1年停止。興毅は厳重戒告処分」
−−史郎の無期限停止はいつかは解けることが前提なのか。解ける条件とはなにか
斉藤委員長「解ける条件などない。無期限なのにこうなれば解けるという条件などは考えていない」
−−ライセンス剥奪(はくだつ)と無期限停止の違いは
斉藤委員長「剥奪は死刑。無期限は短縮の場合もあると考えていただきたい」
−−本人への聴取は
斉藤委員長「金平会長は現在、ロシア。彼が帰国次第コミッションに呼んで精査したい。史郎氏らは出てくる意志がないと聞いている。機会があれば言い分を聞きたいと思う」
−−大毅は1年ライセンスが停止だと、ボクシング人生に影響もあると思うが
斉藤委員長「委員会の中でもそのような意見はあった。しかしながら1年停止でもまだ19歳。1つの苦労を乗り越えて前進すれば返り咲く可能性もある」
−−内藤選手と東日本ボクシング協会の要望は影響を与えたか
斉藤委員長「内藤の指摘が正しいのか精査もしたが、参考にしたことはない。あくまでも倫理委員会の決定」
−−亀田親子の処分だけでなく、JBC内部の処分も必要では
安河内事務局長「内部責任も含めてさらに精査し、しっかり議論していきたい」
−−試合直後には処分は考えてないと言っていたが、一転して厳罰にしたのは
安河内事務局長「処分しないと方向付けしたことはない。当時は、この場では言えないので未定と言った」
−−罪を犯したボクサーに対する処分よりも1年停止は重いのでは。
斉藤委員長「世界選手権試合でこういう行為は今までになかった。世界戦は重要と理解した」