亀田興毅特集
2006年8月2日WBA世界ライトフライ級王座決定戦
- 亀田興毅特集メニュー
-
亀田が王座奪取で50万人パレード実現へ
亀田が世界王者になって50万人パレードを実現させる。WBA世界ライトフライ級2位の亀田興毅(19=協栄)が世界王座を獲得した場合、自宅のある東京・葛飾区内の大通りでパレードを行うことが28日、分かった。今年6月に誕生した「亀田兄弟・東京葛飾後援会」が計画を進めているもので、世界戦勝利後、所轄の警察署にパレードの申請と周辺警備をお願いする。葛飾区の人口は約44万人だが、日本中から50万人以上の見物人が集結することが予想される。
すでにパレードの機運は盛り上がっていた。今年6月に発会したばかりの亀田兄弟・東京葛飾後援会の関係者が明言した。「地元から世界王者パレードの声が上がっている。世界奪取すればパレードすることになりますね。パレード開催の絶好の道が区内にあります」。計画ではJR亀有駅前を出発点とし、京成線のお花茶屋駅前にある曳舟川親水公園をゴールとする約1・5キロのストリートが最有力候補。そのまま同公園で歓喜のセレモニーを行う計画もある。
亀田と葛飾区には深いつながりがある。今年2月下旬、亀田は大阪から東京に生活拠点を移した。所属する協栄ジムの合宿所として借り上げた同区内の一軒家に引っ越した。新参者ではあったが、亀田の父史郎氏による「勝つしか(葛飾)ないやろ」と引っ越し先を決めた発言がきっかけで、近所の有志らが次々と集結して応援を計画。同6月にはトントン拍子で東京葛飾後援会が発会していた。
同後援会の事務局では「8月2日の後、すぐにパレードの申請とオープンカーを用意します。弟の大毅君が8月20日に試合があるので、その後のパレードになるかもしれません」と8月中の開催を目指す意向。管轄の警察署のゴーサインが不可欠となるが、後援会役員には青木勇・葛飾区長も顧問で名を連ねる。会長、副会長にも同区内の有力者が入っており、スムーズに許可が下りそうだ。
観衆予想は計り知れない。葛飾区の人口は約44万人だが、亀田人気はすでに全国区。世界王者となれば日本中からファンが殺到する。パレードの出発点はJR亀有駅前。埼玉県や千葉県からのアクセスも良い。毎年7月の葛飾納涼花火大会には平均で約40万人の人出がある。また毎年5月に近隣の台東区で開催される三社祭は3日間で計150万人、1日平均で50万人が集まる。これらのイベントと同レベルの人が集まることになりそう。同事務局では「今はファンが近くで見られるようにコースを考えていますが、盛り上がり次第では変えないといけないでしょう」と、大規模パレードも見越して準備を進める予定だ。
1人の選手が50万人規模のパレードを実現させることは極めて異例。数十万人規模の人を集めたプロ野球の阪神やロッテのパレードと同じ程度の観衆を集めることができる。パレード候補の通りは江戸時代後期、小さい船のへさきに綱を付け、土手から人が引く乗り合い舟が登場した古上水堀があった。初代の歌川広重が名所・江戸百景に描いた由緒ある通り。江戸風情の残る大通りで浪速の闘拳が世界ベルトをファンに披露することになる。
[2006年7月29日9時20分 紙面から]
最新ニュース
- 亀田はファッションも進化 カリスマ誕生 [29日09:20](写真あり)