東京の看護職員、半数が「収入に不満」

 「労働時間が長く、収入に不満」と考える看護職員が半数を超えた――。東京都内の看護職員の労働実態などを調べるため、東京都看護協会(森山弘子会長)は2007年2月20日から3月7日にかけて「平成18年度看護職就業実態調査」を実施し、その結果をこのほど公表した。調査は同協会の会員2,500人に調査票を郵送する方法で実施し、1,086人から回答を得た(有効回答率43.4%)。

 「労働と収入に対する考え」を尋ねた設問では、現在の労働時間に対し「長い」と考える人は50.8%、「適当」という人は47.0%だった。
 また、現在の収入に対し「不満」という回答が50.1%と半数を超え、「満足」の12.0%を大幅に上回った。

 「収入と労働時間の兼ね合い」について尋ねたところ、「収入が若干減っても労働時間が短くなる方が良い」(37.2%)が、「労働時間が若干長くなっても収入が増える方が良い」(30.2%)を上回った。「現状のままでよい」との回答は29.6%だった。

 一方、「将来の働き方」について最も多かったのは、「結婚・出産・育児などの期間は離職して、その後看護職として再就職したい」(37.9%)だった。次いで多かったのは「定年まで看護職として働きたい」(25.1%)、「生涯(定年後も)看護職として働き続けたい」(15.6%)だった。

 このほか、現在の職場を選んだ理由(複数回答)で最も多かったのは、@通勤に便利だから(39.7%)。次いで、A労働条件が良いから(34.0%)、B看護学生のときの実習病院・施設だから(27.2%)、C有名な病院・施設だから(25.3%)、Dやりたい看護ができるから(23.1%)――となっている。
 「職場の雰囲気が良かったから」(19.6%)は7位、「研修体制が充実しているから」(17.8%)は8位だった。


詳しくは東京都看護協会のホームページへ


更新:2007/10/15   キャリアブレイン

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