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ページ更新時間:2007年10月15日(月) 13時36分

診療休止、病院運営法人に立ち入り検査

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 今月いっぱいで全ての診療を休止すると発表した東京の総合病院をめぐり、休診に至る経緯が適正でなかった疑いが強いとして、東京都は、病院を運営する法人に対し、立ち入り検査に入りました。
 医療法に基づく立ち入り検査を受けたのは、東京・北区の総合病院、「東十条病院」を運営する医療法人「りんご会」です。

 東十条病院は、ベッド数350、内科や外科・小児科など15の診療科目を持つ北区で最も大きい総合病院で、1ヶ月に延べ1万1千人の患者が通院し、東京都の災害拠点病院にも指定されています。

 しかし先月末、突然、「10月いっぱいで全ての診療を休止する」と発表し、患者や職員らに動揺が広がっていました。

 「驚いちゃった。動揺しちゃった。夜、寝る時もどうしよう、どうしようって」(68歳の通院患者)
 車椅子の男性は68歳。脳外科・内科・皮膚科など5つの科目で通院しており、代わりの病院を見つけることは簡単ではないと訴えます。

 病院側は、「入院患者の転院先はすべて確保した」としていますが・・・。

 「紹介された病院が混んでいるらしく、対応できないみたい。それで町の名医がいるから、そちらに行ったらどうかと言われた」(68歳の通院患者)

 突然の休診の理由について、病院側は、「日本大学から派遣されていた医師が引き揚げてしまったため」と説明しています。しかし、日大側は「今後も派遣を続けるつもりだった」と反論、主張は食い違っています。

 地域の拠点病院の突然の休診。東京都は、休診の決定に至る経緯が適正でなかった疑いが強いとして、今後、病院の運営状況などを詳しく調べることにしています。(15日10:39)

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