医療関係者らによる性感染症(STD)啓発団体「STOP!STDを考える会」が東京・渋谷で遊ぶ10代後半の若者にアンケートしたところ、17人に1人がSTDにかかった経験があると回答した。同会は「性行動が極めて活発と思われるグループのデータだが、性感染症の知識は不十分で、知らないうちに病気を広めている危険がある」と分析している。
調査は8月10~16日、路上などで高校生と10代の卒業生に用紙に記入してもらい、466人分が集まった。性体験があったのは68%で、5.8%が「性感染症にかかったことがある」と答えた。
また、性関係の相手の数は平均で5.2人だったが、感染経験者に限ると平均37人と7倍以上多かった。
性感染症については8割以上が「説明できる」「聞いたことがある」と答えたが「望まない妊娠よりも性感染症の方が10倍かかりやすい」「クラミジア感染を放置すると子供が産めなくなる」といった正しい知識は、約2割しか持っていなかった。エイズが若者の間に広まりつつあることも、半数以上が知らなかった。【清水健二】
毎日新聞 2007年10月15日 12時40分 (最終更新時間 10月15日 12時43分)