東十条病院(東京都北区、馬場操院長)の診療休止問題で都は15日、同病院と運営主体の医療法人に対し、医療法に基づく立ち入り検査を行った。法人の運営状況を調べるとともに、入院患者らの診療実態を把握するのが目的。
同病院は9月下旬、10月末で全診療科の診療を休止することを明らかにした。経営状況の悪化や、医師を派遣している日大からの医師引き揚げなどを理由としている。
都は、入院患者らの転院先を確保するなど安全管理を行うよう指導している。同病院は既に職員らに対し解雇の説明会を開いているが、都は再開を見込んだ休止なのか、法人の廃止に伴う病院の閉鎖なのかも確認する。【五味香織】
毎日新聞 2007年10月15日 13時25分