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CPUの性能比較

CPUとは

CPU(Central Processing Unit)とはパソコンの心臓、頭脳などとも言われる、パソコンの重要パーツです。
CPUの性能は、パソコン購入時の指標のひとつでもありますよね。

このCPU、一般的に最も有名なのはPentiumと呼ばれるIntel製のものでしょう。
さらに具体的に言えばIntelのPentium4が最も有名でしょうか。(2006/12/16 現在)
ところが近年、Intelは様々な事情によりPentium4から新しいCPUを製造するようになりました。
Intel Coreと呼ばれるCPU群です。
Intel Core Solo、Intel Core Duo、Intel Core2 Duo・・・
もちろん今までのPentium4、Celeronを搭載したパソコンも販売されていますし、PentiumDと呼ばれるCPUも存在します。

またCPUを製造しているのは何もIntelだけではありません。
最大手はIntelですが、これに対抗するようにAMDという会社からもAthlonやSempronといったCPUが発売されていまし、それらを搭載したパソコンも販売されています。
また、あまり一般的ではないもののVIAというメーカーもCPUを製造しています。
性能的には上記のIntelやAMDには及ばないものの、消費電力・製造コストという点で2社を大きく上回ります。
小型ファンレスのパソコン用途や、自動車などにも搭載されていることがあります。

CPUの性能はどうやって決めるの

さて、そんなCPUの性能はどうやって決めるのでしょう?
一昔前の売り場に並んでいたパソコンはIntelのPentiumとCeloronばかりでした。
この場合の比較は簡単です、クロック周波数で性能が決まるのですから。
クロック周波数とはパソコンがタイミングを取るための周期的な信号であり、一般的に○○MHzや○○GHzといった数字で表されます。
つまりここの数字が大きい方が性能は良かったわけです。

しかし今は、このクロック周波数が低くとも高性能なCPUが発売されるようになってきました。
これが前出したIntel CoreやAthlonなどです。
これらのCPUはクロック周波数は低いものの、1Hzあたり、言い換えれば1回タイミングを取る毎に、今までのPentium4などより多くの仕事ができるようになってきたのです。
極端な例を言えば、Pentium4が1Hzあたりにできる仕事が1だとします。
10Hzでできる仕事量は10Hz×1=10ですね。
これに対し、Intel Coreならば1Hzあたりの仕事が2だとしましょう。
すると同じ10Hzでも10Hz×2=20の仕事ができるようになったわけです。

(厳密に言えばキャッシュメモリの量やFSBなどもCPUの性能に影響を与えるですが、ここでは扱いません。
興味があれば調べてみてください)

●CPUの性能比較

私が言いたいのは、現状は様々なCPUが市場に存在し、単純にCPUのクロック周波数では性能が測れなくなってきていると言うことです。
でもそれではパソコンに詳しい人間ならばともかく、一般の方には差がよく分からない。
そこで私が独自に指標を作ってみました。

指標の作成にはSandraというベンチマークソフトを使用しました。
このソフトがたたき出したスコアをCPUの性能とします。
計測環境は全く同じにできているわけではありませんし、私独自の計算による係数なども入れてありますので、あくまでも参考値です。
またSandraというソフトは比較的CPUの性能を限界まで計測するソフトですから、実際のアプリケーションでここで示したスコアと比例した性能が発揮できるとは限りません。
尚、DCはデュアルコア、QCはクアッドコアを表します。
一番下のAthlon64FX(2CPU*DC)は、DCのCPUが2つ載っているものです。
以上に留意し、下記のグラフを見ていただきたいと思います。

CPUの性能比較

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見方ですが、各CPU1GHzあたりの性能になります。
Pentium4 HT(Hyper Threading Technology搭載)、つまり比較的新しいPentium4の1GHzあたりの性能を1.00としてあります。
すると最大であるCore 2 Quadは8.57の性能があることになります。
実際には各CPUの性能係数×クロック周波数で、Pentium4 HTの何GHz相当なのか〜と考えることができます。

CPUの性能比較

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こちらは性能の具体的な内訳です。
MIPS:1秒間に何百万個の命令が実行できるかのスコアです
MFLOPS:1秒間に浮動小数点数演算が何回できるかのスコアです
INT:マルチメディア処理における整数演算のスコアです
FLOAT:マルチメディア処理における浮動小数点演算のスコアです
例によってPentium4 HTの各性能を1としていますので、Pentium4 HTのトータルスコアは4です。
具体的なスコアは載せていませんが、このグラフを4で割算すると最初のグラフのスコアになります。

●特殊なCPU Celeron

Celeron、国内では上位モデルよりも売れているCPUです。
このCeleronというのはIntelの廉価版CPUなわけですが、実は少々特殊な性格をしています。
というのは、ず〜っと昔からCeleronはCeleronなんです。

言っている意味が分け分からないですね。

要するに上位CPUをベースに機能・性能を多少削って安く売っているわけです。
が、上位CPUは時代によって進化があると名前を変化させてきました。
PentiumVがPentium4になったように、そしてCore 2と変遷してきたように。
ところがCeleronはPentiumUの時代からCeleronです。

つまり、PentiumU時代のCeleronと、現在のCeleronを同じ舞台で比較はできないんですね。
というわけで、このページに載せてあるCeleronのデータは2007/8/31現在、店頭で売られている大手PCメーカーが採用しているCeleronになります。


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