生まれたのは、日本テレビが開局40年を迎えた1992年のこと。 生みの親はなんと、 「となりのトトロ」などの一連のアニメ映画で知られる、 あの、宮崎駿さんである。 日本テレビは、開局40年という、 ひとつの大きな節目を迎えるにあたり、 ステーション・イメージアップを図るキャンペーンを企画していた。 何かキャラクターを、という案が持ち上がった。 そして宮崎さんの手により、 この不思議なキャラクターが生まれたというわけである。 では、いったいナニモノなのか。 生みの親である宮崎さんによれば、 「性別もない架空の生き物で、しいて言うなら、 だれの心の中にもいる、 好奇心や夢といったもののシンボル」だという。 とりあえず名前を付けようと公募を開始。 テレビ・新聞などを通じて、 なんと5万通をこえる反響があり、 約2万5000種にも及ぶ名前が寄せられた。 選考のうえ、命名された名前は 「なんだろう」。 まさに、だれの心の中にもいる、 好奇心や夢のシンボルにふさわしい名前である。 その後、「なんだろう」は、あらゆる機会に出没。 テレビは言うに及ばず、 社員の名刺、中継車、手帳といった身近なものから、 ぬいぐるみ、シール、時計といったグッズにも登場。 これでもか、これでもかと言わんばかりの露出度のおかげで、 すっかりおなじみになってしまい、 日本テレビのキャラクターとして定着していったのである。
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