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【連載第3回】まったりマイペースで「ファイナルファンタジーXI」の魅力をレポート

ファイナルファンタジーXI連載
〜ヴァナ・ディール“近東”見聞録〜

「アサルト」作戦ガイド第1弾〜二等傭兵編〜
手軽さ、柔軟さ、遊びやすさを備えた新規コンテンツの魅力を紹介

 「アトルガンの秘宝」に盛り込まれているキーワードの中でも、最も特異なものは“傭兵”だ。これまでは“冒険者”という呼び名でくくられてきたプレーヤーたちだが、そもそも冒険者がアトルガンへ赴く大きな動機のひとつが傭兵になることだ。

 今回は、近東の地で傭兵として参加することとなる2大新機軸コンテンツ“アサルト”と“ビシージ”のうち、“アサルト”にフォーカスを当てていく。西方四国では名を馳せた冒険者がいかにして、傭兵になっていくのか? アサルトに参加していくまでの流れとして、アトルガンのミッション序盤を紹介する。

 後半では、傭兵階級二等兵のアサルト任務に挑んでいる模様をお伝えしていく。アサルトが持つ魅力「短時間で手軽に楽しめる」というポイント。さらに「レベル設定による柔軟性」、アサルト作戦成功のカギを握る「特徴的なギミック」、これらの魅力に注目していこう。


「サラヒム・センチネル」の社員としてアサルトに出撃する冒険者
個性的な新NPCに加え、西方の人気キャラも登場する“アトルガンミッション”

西方に傭兵候補を探しにきた民間軍事会社「サラヒム・センチネル」のスカウト。ミッションの導入に繋がるキーワードが先んじて頭に入っていく見事な手法だ
 「アトルガンの秘宝」の気配が初めて感じられたのは、ジュノ、サンドリアなど四カ国で発生する「山猫」関連のクエストだ。このクエスト自体は、「アトルガンの秘宝」発売前に実装されたもので、近東の会社である「サラヒム・センチネル」のバッジを街中の人々に見せて歩くという内容。NPCからは、冒険者が付けたバッジを見ながら、様々な“近東の噂”を耳にすることができる。新しい世界が開放される日が確実に近づいているのがリアルに感じられるクエストだった。

 この山猫関連のクエストに最も多く登場するキーワードが民間軍事会社「サラヒム・センチネル」である。皇都アルザビに足を踏み入れたばかりで右も左もわからない冒険者は、遠く西方四国でも噂になっていたこの会社を訪れることとなる。だが、そこにいたのは他を圧倒する強烈な存在感を放つパワフルな人物だったのである。

 他国の冒険者を待ち受けていたのは民間軍事会社「サラヒム・センチネル」の女社長「ナジャ・サラヒム」。真っ赤な装束に身を包み、いつも右手に痛そうな「トゲトゲ」のついた棍を構えている彼女のインパクトは強烈だ。ナジャに傭兵になりたいことを告げると、まずはこの国で上手く世渡りしていく基本として「不滅隊」に贈り物をすべきことを教えられる。不滅隊の中でも、アサルト監察官として娯楽のない辺境にある「監視哨」に詰めている隊員の元に尋ねて行くのがよいということだ。

「サラヒム・センチネル」のナジャ社長と初対面!
片手にいつも痛そうな棍を構えているミスラ社長こと「ナジャ・サラヒム」。初対面の冒険者に対して高圧的な物言いをする。画面右は、アルザビにいるNPCが話すナジャの噂話。アトルガン皇国と同様、「サラヒム・センチネル」にも何か秘密がありそうだ

 この「監視哨」巡りは、今回取り上げる「アサルト」をこなすための下準備になっている。5箇所の監視哨には“移送の幻灯”という一種の転送装置があり、これを使うとアルザビの六門院よりアサルトの作戦地点に一瞬で移動することができる。ただし、この移送の幻灯は一度到着地点に訪れておかないと機能しないのである。

 移送の幻灯は、監視哨からアルザビへと帰るのにも便利な装置のため、贈り物をした後に、移送の幻灯を使用してアルザビに帰還を果たすことになる。すると自然にアサルトの準備がひとつ整うというわけである。ナジャ社長、右も左も分からぬ冒険者に親切に皇国のイロハを教えつつも、自社の利益に繋がる準備をさせているわけだ。ちなみにミッションとしては、五箇所全ての監視哨をまわる必要はなく、どこか一箇所に贈り物をするだけで次のステップへと進むことができる。だが、後にアサルトをスムーズに楽しむためにも、5箇所すべてを訪れておくのが懸命である。

● 各監視哨の場所
・アズーフ島監視哨
 場所:ナシュモに隣接しているエリア「カダーバの浮沼」
 (途中、“見破り”を持つモンスター「インプ」がいるため、パーティーでの行動が望ましい)

・イルルシ環礁監視哨
 場所:「カダーバの浮沼」から入る「アラパゴ暗礁域」
 (途中、ラミアの牙のカギで開ける扉を抜ける。監視哨前に「インプ」がいるため注意)

・ドゥブッカ島監視哨
 場所:「アラパゴ暗礁域」を通り抜けた先の「カダーバの浮沼」
 (途中、ラミアの牙のカギで開ける扉を抜ける)

・ハルブーン監視哨
 場所:「バフラウ段丘」から入る「ハルブーン」を抜けた先にあるエリア「ゼオルム火山」

・マムージャ監視哨
 場所:「ワジャーム樹林」から入る「マムーク」を抜けた先にあるエリア「バフラウ段丘」

 監視哨をまわる上で、最も注意すべきなのが「アズーフ島監視哨」と「イルルシ環礁監視哨」の道中にいるモンスター「インプ」だ。このモンスターは視覚で反応し攻撃してくるのだが、インビジを見破る能力を持っている。

 監視哨は、純粋に移動だけで戦闘は伴わないので、ひとりでも遂行することができるが、このインプだけはインビジを見破って襲いかかってくるため、あらかじめ対策を考えていく必要がある。一番いいのは、やはり仲間に協力してもらって、襲われても撃退できる戦力を整えていくことだ。

監視哨の不滅隊に贈り物をしつつ“移送の幻灯”を開通
ナジャ社長から渡された贈り物を届けると、とても喜ぶ不滅隊。一体なにが入っていたのか気になるところだが、何はともあれこれで最初のステップは完了。監視哨からの帰り道に“移送の幻灯”を使うことで開通され、皇国から監視哨に一瞬で飛べるようになる。画面右は、監視哨への道のりで最も気をつけたい「インプ」。インビジを見破る能力を持っている

無事に贈り物を届けてきた冒険者を褒め称るナジャ社長。冒険者を持ち上げつつ、異国の名前は難しいからつづりを紙に書いて欲しいと差し出すが?
 さて、無事に監視哨にいる不滅隊への贈り物を届けたことをナジャ社長に報告すると、ナジャ社長は上機嫌に冒険者を褒め称え、贈り物のような簡単な仕事を頼んだりして申し訳ないと謝罪までしてくる。異国では、さぞかし名の通った冒険者なんだろう? と名前を聞いてくる社長。名前を聞いてまたしても冒険者をヨイショしつつ、異国の名前は難しいから名前のつづりを紙に書いて欲しいとねだる社長。差し出された紙に名前を書く冒険者……。そして……。

 紆余曲折を経て晴れて「サラヒム・センチネル」の正社員となった冒険者。これで皇国からの公務であるアサルトに参加できるようになる。そればかりでなく、近東圏のモグハウスでは「モグロッカー」という拡張アイテム金庫が利用可能になり、皇国軍士官からは、西方で言うところの「シグネット」にあたる「サンクション」をかけてもらえるようになる。

 なお、アトルガン皇国では、サンクションがかかった状態でモンスターを倒すと「皇国軍戦績」が蓄積される。この「皇国軍戦績」は、傭兵階級に応じてアイテムと交換することができるほか、「アトルガン貨幣」に引き換えることもできる。前述のモグロッカーを利用するためには、アトルガン貨幣の「アトルガン青銅貨」1枚を維持費として支払うことになる。アトルガン青銅貨1枚で地球時間でいう7日間ロッカーが利用可能だ。

 アトルガン青銅貨の引き換えポイントは、1枚20ポイントと非常に安価だ。ただし、7日間を過ぎると、再度維持費を払うまで、ロッカーが凍結されるので、ロッカーの中にはアトルガン方面でのみ使用するアイテムや装備品を収納しておくと良い。なお、利用開始当初の収納数は30個だが、アトルガン霊銀貨4枚を支払うことで40個に、コンクェストの集計後にさらにアトルガン黄金貨を2枚支払うことで50個まで拡張される。

ナジャ社長の態度が一変! 見事(?)社員となった冒険者
ナジャ社長の思惑通りに事は進み、冒険者は晴れて会社員であり、傭兵に。ここからはナジャ社長も遠慮が無くなり“たたき上げの仕事の鬼”のごとく、ビシバシと命令が飛んでくる
社員になることで各種施設が利用可能に
画面左は皇国軍の駐兵から“サンクション”をかけてもらうところ。ビシージによって獣人と奪い合われる“魔笛”が皇国にある場合は追加効果が得られる。画面中央は、モグロッカーの管理と拡張を受け付けるNPCとの会話。アトルガン貨幣をトレードすることで利用期間の延長や拡張が可能だ。アトルガン貨幣は画面右のように街中で皇国軍戦績と交換で入手できる

 「サラヒム・センチネル」の正社員になった後の展開にも軽く触れておくと、大きな魅力は、謎に包まれたアトルガン皇国、そして獣人たちが狙う“魔笛”というキーワードだ。秘宝である“魔笛”は、皇国の奥深くに厳重に守られていると思いきや、皇国の表玄関でもあり、大規模獣人戦「ビシージ」の舞台でもあるアルザビに保管されている。なぜそんな危険なところに秘宝が配置されているのか? 聖皇の狙いとは一体何なのか?

 ミッションにはナジャ社長をはじめ、魅力的なNPCが多数登場する。中でもあっと驚くのは、ナジャ社長とも五分に渡り合う“元祖押しが強くて無茶な人”の登場。この2人のからみは必見である。そして、見た目からしてインパクトが強いのがヤグードのNPC「ゲッショー」。ゲッショーはカタカナを使わず、和を感じさせる独特の語り口調で話を進めていく。獣人とは思えないほどの高い知性と、和の渋みを感じるところが魅力的。人気が高まりそうなキャラクタだ。

 また、近東の地の動向には西方四国も注目しており、「アトルガンの秘宝」のミッションにも、シャントット様やアジドマルジドをはじめとする主要NPCが登場する。不穏な動きを見せる近東の地と、近東の動向を伺う西方四国は、今後のストーリーの中で深く絡み合っていくのだろうか? シャントット様とナジャ社長が対面するような、面白く、かつ、恐ろしい光景も見られるだろうか? 今後の展開に期待していきたいところだ。

ナジャ社長とも互角に渡り合う「あの人」も登場!!
いつも強気なナジャ社長も気が滅入るほどの「非常に濃い」あのキャラクタも現われる! ナジャ社長と壮絶なやりとりの末、上機嫌だった社長を不機嫌にさせたまま去っていく。とばっちりはもちろん居合わせた冒険者に……
和風っぽさ魅力的なヤグードの僧「ゲッショー」
独自のルートで皇国の謎を探るヤグードの僧「ゲッショー」。彼もまたアトルガン皇国が持つ不穏な動きを感じ取っているようだ。僧というだけに、カナ文字を一切使わず、古風な言い回しする。冒険者の前にも現われ助言をしていく彼が今後のミッションでどのように絡んでくるのか注目である
皇国の動きに揺れる西方四国。近東の絡みに期待
近東の大国アトルガン皇国の動向に注目する西方四国。中でもウィンダスの人気キャラ「シャントット」は、他国の面々よりも深く皇国に注目しているようだ。皇都にはウィンダスから訪れているというNPCも多く、アトルガンミッションでも再び旋風を巻き起こすかもしれない


アサルト要員として作戦を遂行せよ! 傭兵階級“二等兵”の作戦にチャレンジ

アサルトの解説からのひとこま。アサルトは細かな準備が必要なく、作戦を受領して必要人数で挑むというシンプルなものだ
作戦エリアには六門院にある“移送の幻灯”で移動。画面にもある“秘封”に入ると作戦開始となる
 アサルトはアトルガン白門の東にある公務代理店から受けることができる短時間かつ手軽に楽しめる新機軸のコンテンツだ。アサルトに参加するには、カウンターで受け取れる皇国軍認識票が1回につき1枚必要となる。カウンターでストックされる最大枚数は3枚だが、地球時間24時間ごとに1枚が新しく発行される。毎日1枚を消費するペースで遊ぶのもいいし、週末にLSのメンバーと一気に連続してチャレンジするのもいい。

 カウンターの奥には、作戦領域ごとに5つの窓口があり、ここで作戦を選び皇国軍認識票を作戦の参加証と引き換える。基本的にこれでアサルトの準備は完了となる。作戦を完了すると、作戦戦績が加算される。これはサンクション状態で加算される皇国軍戦績とは別のものだ。5箇所の作戦領域ごとに別々に作戦戦績が加算されていき、それぞれ異なるアイテムと交換可能だ。

 傭兵には傭兵階級という一種のランクシステムがあり、これはアサルト作戦の完了数を増やすことで上昇する。単純に傭兵階級を上げるだけならば、各作戦領域の作戦を1回ずつ完了させればOKだ。作戦には、それぞれ異なる「作戦目標」、そして「募集要員」というものが設定されている。募集要員は、最低参加レベルと参加人数で、作戦によって異なるが、最も要員のレベルが低いものでレベル50から用意されている。また、作戦領域の侵入時には、“50制限”、“60制限”、“70制限”、“制限なし”のレベル制限を選択可能。実質的にレベル50以上からチャレンジできるコンテンツとなっている。

 アサルトの作戦時間はいずれも「30分」と短時間。BC戦と似た印象を受けるが、アサルトはバトルの占める割合より、作戦が重視されるため、比較的準備にかける時間が少なくて済むのが大きな魅力だ。参加者募集からはじめて、パーティーの編成、作戦会議などを含めても1時間はかからずに終了できる。パーティー編成に関しても、募集要員の最低人数である3人編成では多少ジョブを考慮していくこととなるが、最大の6人編成であれば、盾役、攻撃役、回復役、という一般的なレベル上げの編成を組めば、十分にクリア可能な条件は整う。

 また、作戦の完了が難しい状況になったときのために、作戦中のみ「帰巣蛍」という脱出アイテムがプレーヤーに配布される。このアイテムはテンポラリアイテムと呼ばれるもので、作戦領域内でのみ与えられる。作戦地点には、公務代理店のある通りの丁度反対側に位置する六門院より移送の幻灯を利用して移動する。通常、移送の幻灯の利用には皇国軍戦績が必要になるのだが、アサルト参加証を所持している状態ならば、戦績を消費することなく利用できる。作戦の受領から作戦領域への移動にはほとんど時間がかからない。アサルトが持つ手軽かつ短時間プレイが可能という魅力を構成する要素のひとつだ。

 さて、以下からは「二等傭兵」で受けられるアサルトを実際にプレイしている模様を紹介していく。「二等傭兵」は最下級に相当し、一等傭兵、上等傭兵と上位ランクが用意され、それぞれ同じ領域でも受けられる作戦が異なる。各作戦は、必ず全部クリアしなければならないという性質のものではないが、参加にあたって特別な費用は発生しないので、気軽にチャレンジしてもらいたい。

作戦エリア侵入前にリーダー承認を受ける
作戦を受領し、移送の幻灯で監視哨に到着。監視哨の不滅隊からは“リーダー承認”を受けることが必要だ。リーダーを勤めるには皇国軍戦績50ポイントを消費するのだが、その分、アサルト完了時にもらえる作戦戦績はアップする。未クリアのアサルトに挑むメンバーがいる場合は、作戦戦績に初回クリアボーナスが加算されるので、そのメンバーがリーダーになるのもよいだろう

青白く光る鍾乳洞に生息するワーム族をひたすらに殲滅! 無駄のないルート探索と、移動しながらの連続戦闘をうまく行なうのがポイントだ

「ルジャワン掃討作戦」

作戦領域:ルジャワン霊窟
作戦目標:敵の殲滅
募集要員:レベル50以上 3〜6人
作戦戦績:2,000

 皇族のアフカーン将軍が視察を行なうというルジャワン霊窟。アサルト要員は現場に急行して視察予定地の危険な生き物を全て排除するという殲滅作戦だ。

 ルジャワン霊窟は青白い色が印象的な鍾乳洞、ここにはルジャワンワームというワーム族の敵が数多く生息している。強さは、制限レベルと自キャラクタのレベルによって変化するが、無制限時にレベル75のキャラクタから見て、「強そう」から「とても強そう」といったところ。

 この作戦では、30分という時間制限が大きなハードルとなる。ワーム族が単体だけならばそれほど苦戦するわけでもないものの、なにしろワームの数が多い。そしてマップが上下2層で構成されており、一方通行もある。敵の見落としなどにも気をつけなければならない。ぐるりと一周して殲滅を完了できるような、的確な殲滅ルートを組み立てることが重要だ。移動しながらの連続戦闘になるため、ヒーリング以外のMP回復の手段があると難易度は下がるだろう。

 このときのパーティーは、モンク2人の攻撃を主体に、ワームを次々にねじ伏せていった。連続してテンポよくワームを撃退していくのはなかなか爽快で、レベル上げが非常にうまいリズムで展開している時の高揚感に似ている。気をつけたいのは、やはりワームの見落とし。アサルト作戦中は残り時間がログにアナウンスされるのだが、そのアナウンスの中、見つからない取りこぼしのワームを探し回るようなシチュエーションになるのは怖いところだ。

上下の階層に分かれている構造を把握しよう
画面のように、複数のワームが密集しているところもあり、かつ移動しながらの連続戦闘になるためMPの回復時間が取りづらい。また、画面中央のように上の階層から穴を下りるところもある。全てのワームを殲滅すれば作戦目標達成だ

作戦目標は落石の破壊。だが、この落石は普通の手段では与えられるダメージが小さく、かなりの時間がかかる

「土竜作戦」

作戦領域:レベロス風穴
作戦目標:落石の破壊
募集要員:レベル50以上 3〜6人
作戦戦績:4,000

 レベロス風穴を利用してハルブーン攻略作戦を計画中という皇国軍。だが、進軍を予定している経路が落石により塞がれていることが判明。落石を破壊し、皇国軍の侵入経路を確保せよ、という作戦だ。

 この作戦で敵となるのは、“落石”である。落石は攻撃をしてくるわけではないのだが、大きなダメージが通らず、通常攻撃では1か2、WSでも二桁のダメージに届くかどうかというものだ。落石のHPは高く、普通の攻撃だけで壊すとなるとかなり時間がかかる。どのようにしても大きなダメージは期待できないため、スリップダメージのある魔法や攻撃間隔の速い攻撃、さらにエン系魔法で追加ダメージを期待するような方法が望ましい。

 この落石を破壊する方法には、通常攻撃以外にいくつか方法が用意されている。作戦エリアには、ボム族やキキルン族のモンスターがいるのだが、これらを利用するのである。まずはボム。ボムといえば、自爆だが、この自爆の爆風を利用して落石を吹き飛ばすのである。ボムのターゲットを引き付ける盾役のプレーヤーが、落石に近寄った状態を保った状態で、ボムが自爆すると、落石にダメージを与えることができる(必ずではない)。

 キキルン族の場合は、彼らが所持しているテンポラリアイテム「キキルンマイン」を利用する。キキルンを倒すと一定の確率でキキルンマインをドロップし、パーティーメンバーいずれかのテンポラリアイテムとして加えられる。これを落石を攻撃しながら使ってみると、爆弾のグラフィックが出現し、ドカーンと大爆発した後にガラガラと落石は崩れていく。落石は5箇所あり、ボムやキキルンを利用しない場合は、制限時間に悩まされることになるだろう。有効に活用したいところだ。

キキルンが落とす“キキルンマイン”やボムを利用
画面は周囲を徘徊しているキキルンを倒して手に入れたテンポラリアイテム“キキルンマイン”を使って落石を吹き飛ばしているところ。攻撃しながら“キキルンマイン”を使うと、落石の前に爆弾が出現。大爆発を起こして一瞬で落石が破壊される

イルルシ環礁に点在するチェストから、海賊王の船ブラックコフィン号の黄金の船首像を探すという宝探しの作戦

「黄金の遺産収集作戦」

作戦領域:イルルシ環礁
作戦目標:黄金の船首像の一部を発見
募集要員:レベル60以上 3〜6人
作戦戦績:3,000

 かつての海賊王ルザフの乗船ブラックコフィン号の黄金の船首像が眠っていると噂されるイルルシ環礁。アサルト要員はこの噂の真偽を確かめるべく証拠の品を見つけて帰還するという作戦だ。イルルシ環礁に点在するカーズドチェストを探して開けてまわるという宝探し的なアサルト。当たりのチェストからは、作戦目標である「黄金の船首像」が入っている。

 イルルシ環礁を進むと、至る所にチェストが置かれている。パーティーメンバーが近寄り、チェストを開ける。するとチェストの中からはピンク色の口が覗き、ミミック族がパーティーメンバーに襲いかかってきた。ハズレのチェストは全てミミック族になっているのだ。ミミックはスタン効果のある範囲攻撃「デストラップ」を連発し、さらにプレーヤーを敵の近くに引き寄せる能力も持っている。そのため、戦闘は避けようもなく、ハズレのチェストばかり引いていると時間制限が迫ってくる。

 ミミックとの戦闘を繰り返し、少し残り時間が不安になってきた頃、ついに当たりのチェストを発見することができた。中から船首像が出現し、目標達成のアナウンスが流れた。このアサルトに関して言えば、やはり当たりのチェストを時間内に発見できるかどうか運に左右される部分が大きい。運次第というと確実性を求める心理としては嬉しくない部分もあるが、逆に早々に当たりのチェストを引き当てて、あっさりクリアできることもある。リアルラックを測る運試しと思ってチャレンジしてみるのも面白いところだ。

ハズレのチェストにはミミック族が!
作戦エリア内に数多く置かれているチェストだが、黄金の船首像が納められた当たり以外はミミック。ミミックは、デストラップという広範囲にスタン効果を与える特殊技を頻繁に使用してくるため、時間のロスが大きい

海猫党のコルセアを護送する作戦。コルセアは自動的に進んでいくのだが、コルセアの前に立ちはだかることで一時停止させることができる

「海猫護送作戦」

作戦領域:ペリキア
作戦目標:目標地点まで捕虜を護送
募集要員:レベル70以上 3〜6人
作戦戦績:3,000

 不滅隊がペリキアで捕らえたという“海猫党”のメンバーを護送していくという作戦。“海猫党”と言えば、反皇国組織であり、“コルセアジョブ取得クエスト”でも登場したコルセアの集団だ。

 こちらは、護送するNPCのコルセアと共に、ペリキアの奥地へと進んでいくという作戦。道中には、クラブ族、一般的にカエルと呼ばれているドゥーム族、そしてプギル族が待ち受けており、モンスターの姿を見かけると、コルセアは逃げ出してしまう。また、護送の監視役であるアサルト要員こと、パーティーメンバーとの距離が離れてしまうと、やはり逃亡してしまうのである。

 このアサルトのポイントは、NPCのコルセアを“操作”する監視役を一人設けることだ。自動的に進んでいくコルセアは、プレーヤーが前に立ちはだかると一時停止する。進ませたいときには、コルセアの後方に距離を取ればよい。残りのメンバーは護送ルートの先へと進み、待ち受けているモンスターを殲滅しておくというわけだ。護送ルートは分岐や小部屋が複数あり、コルセアがどのルートを通っていくのかは決まっていないため、コルセアの進行方向に気をつけ、監視役が歩みを止めているなか、落ち着いて殲滅していこう。

コルセアが進むルートに先回りし、モンスターを殲滅
分岐や小部屋が多いペリキア。コルセアはモンスターが近づくと逃げ出してしまうため、進行方向のモンスターを排除する必要がある。画面ではそれぞれ、クラブ族、プギル族、ドゥーム族を排除しているところ。小部屋の敵の見落としなどにも注意したい

マムージャ兵訓練所に潜入し、捕らえられたエージェントを救出! マムージャの拠点であり、多数の戦闘が待ち受けていそうな場所なのだが、牢屋の前までは戦闘なしに進むことができる

「皇国エージェント救出作戦」

作戦領域:マムージャ兵訓練所
作戦目標:エージェントの救出
募集要員:レベル60以上 3〜6人
作戦戦績:4,000

 マムージャの秘密訓練所に潜入していたという皇国エージェントが、マムージャの捕虜になってしまった! 捕らえられたエージェントはこのままでは蕃都に移送されてしまうという。訓練所に侵入し、エージェントを救出するという作戦だ。

 この作戦のポイントは、エージェントが囚われている牢屋が北、南西、南東の3箇所にあること。そして牢屋のある部屋との境にある“扉”だ。この扉はターゲット対象ではなく、なにひとつアクションが起こせない。別の手段でこじ開ける必要がある。

 この扉を破壊する方法は、マムージャが戦闘中に放つ特殊技に扉を巻き込むというものだ。マムージャの使用する特殊技には、斧や杖を持っているタイプのマムージャは、アックススローやステーヴトスという、手に持っている武器を投げる技がある。これら特殊技がまれに扉にヒットし、一撃で扉を粉砕するのである。他には、ファイアースピットという火の玉を口から放つWSも、同様に扉にダメージが及ぶ。ファイアースピットは大体、四発程度がヒットすると扉を破壊できるようだ。

 ターゲットされる盾役は、扉を背にした状態を保つのが基本であり、他のプレーヤーは盾役の敵対心を超えてターゲットが揺らがないように心がけるのが大事だ。マムージャには大きなダメージは与えずに、できる限り多くの特殊技を発動させるのが有効だ。前述のように扉は3箇所にあり、どの奥にも牢屋があるのだが、エージェントが捕らえられているのは一箇所だけ。扉を破壊後に奥にある牢屋“Pot Hatch”を開け、中にエージェントが捕らえられていた場合には、セリフを話した後に脱出していく。

マムージャの特殊技を暴発させて扉を破壊せよ!
牢屋のある部屋の前にある扉がこの作戦の難関。扉の前でマムージャと戦闘し、特殊技を撃たせることで扉を破壊できる。救出したエージェントはデジョンを唱えて先に帰還していく


作戦戦績による堅実な喜びと、不確定アイテムによる予想外な喜び
短時間プレイ可能なお手軽コンテンツ“アサルト”の魅力

不確定アイテムを鑑定する。出現したアイテムは「ファレノプシス」という花だった。残念賞といったところだ
“ストームピアス”は不確定アイテムの当たりのひとつ。当たりのアイテムが出ると喜びもひとしおだ
 アサルトの各作戦では、目標を達成すると脱出ポイントである“帰還の幻灯”の出現がアナウンスされ、帰還の幻灯の側に、「エンシェントロックボックス」という名前のチェストが出現する。このチェストからは、ポーションや万能薬といった消費アイテムが出現し、さらに開けた人に対して「??? リング」といった鑑定アイテムが手に入る。

 この「???アイテム」は、不確定アイテムと呼ばれ、中身を確認するためには、アルザビにあるアイテム鑑定屋で鑑定して貰う必要がある。アサルトを募集要項を満たした状態(たとえば、「レベル70以上」ならレベル70以上のパーティー)でクリアすると、必ず1つ「???アイテム」が手に入るようになっているため、パーティー一行はアルザビ帰還後にアイテム鑑定屋に駆け込むことになる。

 アイテム鑑定屋に到着し、鑑定料金と共に不確定アイテムをトレード。緊張と期待の一瞬である。鑑定され正体が判明したアイテムは、ファレノプシスという花だった。アイテムは戦利品の枠に入るため、静かにロットインがされていく。簡潔に言ってしまえばハズレのアイテムだったわけだが、もちろん当たりと呼べる魅力的なアイテムも出現する。アサルト作戦最後の一喜一憂としてこれもまた楽しいポイントなのである。

 このときエンシェントロックボックスから出現した不確定アイテムは、「??? イヤリング」。期待交じりな反面、ハズレを引いたときの覚悟もしつつ鑑定屋の元へと行きアイテム鑑定! 出現したのは……、「ストームピアス」というEX、Rare属性のアイテムだった! 当たりのアイテムが出現した雰囲気に沸き立つパーティー、ピアスはレベル50から全てのジョブが装備可能なもので、通常時に攻撃力+5、アサルト時には攻撃力+10、という性能を持っていた。

 明らかにハズレと見られるアイテムが出現したときには、ガックリ感もあるのだが、それだけに当たりと思えるアイテムが出現したときの喜びは大きい。作戦戦績の積み立てによるアイテム交換という確実な楽しみもある中に、不確定アイテムという、文字通り不確定な期待もあるところが心憎いのだ。


 今回は、アサルトを軸に“アトルガンミッション”序盤の魅力、そして二等傭兵ランクのアサルトを紹介した。アサルトの魅力は、ワープポータルを利用することで移動時間なしで楽しめるところが大きい。本稿で紹介している作戦はいずれも1時間に満たない時間で完了している。手軽ながらも、それでいていずれも一工夫加えており、新規コンテンツとしての満足度は高い。

 アトルガンエリアには、レベル50、60帯の狩場も存在していることを考えると、今後はレベル上げの締めにアサルトを1戦、というような遊び方もできるかもしれない。アサルトが持つレベルに対する柔軟性、そして短時間に楽しめるという魅力は、冒険者が望んでいたひとつの形かもしれない。

 作戦戦績というポイント制度によって、コツコツと着実に報酬をねらえる確実性のある喜びが設けられており、これに加えて、“不確定アイテム”というドキドキ感、ワクワク感が得られる要素も持ち合わせているあたりは、ユーザーの心理をしっかりと汲んだ素晴らしいアプローチだと感じる。近代のMMORPGに求められる要素のひとつ“お手軽さ”を近東の新天地で具現化したことに、クオリティの高さを感じる次第だ。筆者もまた戦績アイテム目指して、傭兵の階級昇進を目指して、アサルトに参加する日々を送っている。


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(2006年5月29日)

[Reported by 山村智美 / Pomm]



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