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【三重】「動く防犯カメラ」発進 三重名タク全車にドライブレコーダー2007年10月12日
三重名鉄タクシー(松阪市末広町)は、交通事故の一部始終を自動で録画する「ドライブレコーダー」を全車両百三十三台に導入。事故の原因究明に加え、犯罪の現場に遭遇した際に運転手が状況を録画できる機能も備えており、「動く防犯カメラ」として事件捜査にも協力する。 同社では二年前からドライブレコーダーの試験導入を始め、九月末で全車両への搭載を完了。十一日から始まった「全国地域安全運動」に合わせて、「ドライブレコーダー搭載」と書いたB4判サイズのステッカーを全車のドアに張り、防犯効果の向上を図る。 ドライブレコーダーはフロントミラーの横に設置した。交通事故による衝突などによって、車体に一定以上の衝撃が加わると、前後二十秒間の車両前方の映像を録画、保存し、ブレーキ状態なども記録する。ドライブレコーダーは急ハンドルや急ブレーキなどの比較的小さな衝動でも作動するため、保存した映像や記録は事故原因の解析だけでなく、運転手の安全意識の向上や運転教育にも役立たせるという。 さらに、ひったくりなどの事件や不審者を目撃した場合、運転手がスイッチを押すと、十二秒さかのぼって録画する機能もある最新のレコーダーで、保存した映像は警察に提供する。三重名鉄タクシーでは「防犯カメラが町中を動くことで、タクシーがパトカーに近い存在になるのでは」と話している。 (森耕一)
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