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「スーパーで幼児被害」 悪質チェーンメール、全国へ

2007年10月08日10時00分

 全国展開する複数の大手スーパーを名指しして「幼児をトイレに連れ込んでイタズラをする事件が相次いでいる」などとつづった根拠のない情報が、携帯電話などを使った電子メールで全国に出回っている。「たくさんのママにまわして、子供を守ろう」といった転送の呼びかけもあって、保護者らの間で急速に広まったらしい。名前を出されたスーパーの本社広報担当者は「事実無根。安心して買い物をしてほしい」と困惑している。

 大手スーパーの一つの本社にメールにある内容の真偽を確かめる電話が寄せられるようになったのは9月中旬。同月末時点で130件にのぼった。メールの文章は若干の違いがあるものの、趣旨は同じ。初めは首都圏からだったが、後に近畿、中部地方へと範囲が広がり、最近になって中国、東北地方からも問い合わせがあったという。

 長野県内ではここ1週間ほど、複数の警察署に問い合わせが続いている。同県内のある警察署は「悪質なチェーンメール」とみて、小中学校を通じて、保護者に転送しないよう呼びかけている。

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