10月13日、イスラエルが9月に行ったシリアへの空爆は建設中の原子炉が攻撃対象だったことが明らかに。写真は昨年7月、イスラエル北部で撮影したイスラエル軍機(2007年 ロイター/Ammar Awad) |
[ニューヨーク 13日 ロイター] イスラエルが9月に行ったシリアへの空爆は、イスラエルと米国の情報当局者らが建設中の原子炉と判断していた場所を攻撃対象としたものだった。13日付のニューヨーク・タイムズ紙が報じた。
機密報告書に接した米当局者らが匿名を条件に語ったところでは、この原子炉は、北朝鮮が核兵器用に利用した原子炉が明らかにモデルとなっており、イスラエルが1981年に爆破したイラクの原子炉に比べるとはるかに未完成の段階だったという。
また、ブッシュ政権当局者らの間では、イスラエルによるシリア空爆について意見が分かれ、一部には時期尚早との見方が出ていたもよう。ただ同紙によると、同空爆の可能性はブッシュ政権内で昨年の夏から議論されていた。
同紙は、空爆前の原子炉の完成度合いや、北朝鮮の関与の程度、原子炉が民生用のものだった可能性については明らかになっていないとしている。
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