DEADLOCK(文庫)/英田サキ(著) イラスト/高階 佑
来月は、待ちに待った『DEADLOCK』のドラマCD発売ですね。
もう~、BLってジャンルだけに留めておくのは勿体ないと思う作品です。
刑務所が舞台だけに「暴力」「陵辱」「屈辱」「挫折」などのダークな部分もありますが
ルール無用の世界が強く伝わってきて、決して甘くないシリアスな内容に
引き込まれて行く感じは本当に一本の映画を観ているみたいです。
個人的にはこのダークな部分があるからこそ、熱い「友情」や、温かい「愛情」に
人は猛烈に感動するんじゃないかなと思っています。
人間は傷ついてしまうような「弱い」ところもあるけど、それを乗り越えられる
「強さ」があるってことも、この作品で感じました。
主人公の日系アメリカ人のユウトは、眉目秀麗で芯の通った男らしい人物。
美しさ故に周りからは違う目でみられるユウトですが、決して弱々しくない
ところが爽快です。容姿端麗なデイックも、ギャングから一目置かれるような
魅力的な人物。この作品のレーター、高階さんのお陰様で
脳内妄想液垂れ流し状態です。美味しすぎる。
どんな美麗字句を並べても並べ足りないですね~。
この二人が、お互いを気遣うところなんて、かなりグッと来ちゃいますよ。
外国的要素があるので、とてもSexyです☆
登場人物で言えば、「ネト」もかなり魅力を感じました。物凄く存在感ある~。
ユウトやディックと、男同士の友情で繋がっている関係が好きだな。
やはり重要人物は「ネイサン」ですね。
そうだったのか・・・・
麻薬捜査官であるユウトと、CIAの契約エージント・デルタフォース在籍のディックが
何故に刑務所に入らざるを得なかったかは是非この本を読んで下さい。
展開がとても良く、ストーリーもしっかりしていてキャラも魅力的な秀作だと思います。
★★★★★