女児誘拐容疑で男逮捕　ネットで知り合い、大阪の自宅に８日間

　長崎県警諫早署は十三日、インターネットで知り合った諫早市の小学六年の女子児童（１２）を、八日間にわたって自宅に連れ込んだとして、未成年者誘拐容疑で、大阪市福島区、会社員坂本優介容疑者（２０）を逮捕した。

　調べでは、坂本容疑者は今月六日、女子児童とＪＲ小倉駅で落ち合い、十三日に同署の捜査員に発見されるまで、大阪市の自宅マンションに連れて行き、誘拐した疑い。容疑を認め「無理やりではなかった」と話しているという。女子児童にけがはなかった。

　坂本容疑者は七、八月ごろ、女子児童が開設したインターネットのブログ（日記風サイト）を見つけ、メールで「（自宅の）部屋が空いているよ」などと誘っていたという。女子児童は六日、「家出する」などと記したメモを残して家を出ており、両親が同日、諫早署に家出人捜索願を出していた。女子児童は坂本容疑者が仕事に出かけている間も部屋にとどまり、警察に保護された後も「帰りたくない。捜さないでほしかった」などと語ったという。坂本容疑者からの金銭の要求もなかった。

　この間、女子児童は母親と「元気にしている」などとパソコンでメールのやりとりをしており、同署は送信場所を解析して居場所を特定した。