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【国際】

日米MDは「懸念の対象」 ロ外相、訪日前に書面回答

2007年10月13日 21時09分

 【モスクワ13日共同】ロシアのラブロフ外相は12日、共同通信の書面インタビューに回答し、日本と米国が進めるミサイル防衛(MD)計画を「懸念の対象」とした上で、「軍事的な優位を確保するためのミサイル防衛システムの構築には反対する」と強調。専門家の意見を引用する形で、日米のMDがロシアや中国の戦略兵器に向けられる可能性があるとの警戒感を示した。

 10月下旬に訪日を予定しているラブロフ外相が、日米のMD計画への強い懸念を公に表明したのは初めてとみられる。東欧での米MD施設建設計画に猛反発するプーチン政権が、アジア太平洋地域でも日米のMD計画に神経をとがらせていることが鮮明になった。

 日ロ間では北方領土問題をめぐる対立から平和条約締結の見通しが立たない中、日米のMD計画でロシアが批判をさらに強めていけば日ロ間の新たな懸案として浮上する恐れがあり、日本側も対応を迫られそうだ。

 

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