民主党は10日午前の総務部門会議にNHKの古森重隆経営委員長(富士フイルムホールディングス社長)を呼び、9月の経営委で「選挙期間中の放送は、特にバランスを考えていただきたい」と発言したことについて「放送の中立性に疑問を持たれる」などと厳しく批判した。国会同意人事である経営委員の人事を巡り同意しない可能性にも言及した。
席上、古森氏は自身の発言について「一般論で何ら問題がない。番組編集の基本計画に意見をいうことは必要」と反論。橋本元一NHK会長も「中立的に放送している」と語った。
党側は経営委がNHK執行部に次期経営計画の再検討を命じたことも「経営委の議論に透明性がない」と迫った。
NHK経営委員のうち3人が12月10日で任期が切れる。内藤正光「次の内閣」総務副大臣は「与党に近い人が選ばれる今の人選は大いに問題」と発言。同意人事を絡めて経営委の運営方針などを追及していく方針を確認した。(13:02)